【モネ それからの100年展】
art-27 【モネ それからの100年展】 横浜美術館
横浜美術館で開催されている【モネ それからの100年展】に行って参りました。滑り込みセーフ!
ツイッター見てたら、チケットを買うのも行列ができているとのことだったので、あらかじめオンラインで購入(バーコードをスマートフォンで表示させる)。
幸い、入場待ちの列はなく、すんなり入れたが、中は結構な混み具合でした。もっと早い時間は入場待ち35分、午後は入場待ち1時間だったようで、ちょうどいいタイミングだった模様。
Ⅰ 新しい絵画へ -立ちあがる色彩と筆触
まずはモネの作品・・・初期の作品からスタート。
まだモネがモネになる前の作品もある。
と、モネの先にあったのは、現代アート。
ルイ・カーヌ。特にモネには似てない気はするのだが、色の置き方はそれっぽいかな?
日本初公開のモネ「ヴィレの風景」は白く塗り残した部分が多く、後期の作品かなと思いきやそうでもなかったですね。
その正面にあったのが中西夏之の作品で、全体としてモネ風ではないけれど、色味は似てる・・・それより、丸山直文の作品の方がこの作品には似てますね。
一瞬、写真かと思った湯浅克俊の作品は、なんと木版だったのだが、モネの作品を全部青色にすればこうなるのかも?という作品だった。
Ⅱ 形なきものへの眼差し -光、大気、水
この章におけるモネ作品は、これぞモネ!である。
「セーヌ河の日没、冬」は、印象日の出の日没版という感じだし、「霧の中の太陽」は日の出かな?印象・・・とかなり似通っている。
好きなのは、ロンドンのチャリング・クロス橋を描いた作品で、このもやもや感がいいんですね。
このもやもや感が共通するのは、ゲルハルト・リヒターの作品。日の出、日の入りが写る水面のイメージである。
そして、なぜかロスコーが!ロスコーは意外と好きだけれど、展示されていた2作品はどこかモネ?と思いましたね。モーリス・ルイスもしかり。
Ⅲ モネへのオマージュ -さまざまな「引用」のかたち
今回一番ツボだったのは、ロイ・リキテンスタイン。
元々ポップアート分野ではこの人が大好きなのだけど、「積みわら」シリーズがいいんですよ。季節、時間を違えたバージョンが並んでいて楽しい。
「日本の橋のある睡蓮」もいい。日本的でもあるんだけど、ポップで楽しい。
福田美蘭の「睡蓮」もおもしろいですね。
Ⅳ フレームを越えて -拡張するイメージと空間
モネの睡蓮が並ぶ。なんだかんだいって、睡蓮、見ててホッとする。
吉野石膏の「睡蓮」は結構好き。草木のみならず、水面に雲までも映り込む様子が美しい。
水草が印象的な「睡蓮、水草の反映」もいい。
「柳」はかなり前衛的な表現になっていて、これはお隣の松本陽子の作品がシンクロしていた。
初公開という「バラの小道の家」もかなり前衛的なのだが・・・これは目がほとんど見えなかったための表現なのかもしれない。
最後に福田美蘭の睡蓮の池2点。
え?どこに睡蓮?と思ったら窓に映り込むテーブルが睡蓮に見えるという趣向だった。確かにね。
おもしろい切り口のモネ展でした。
明日で展覧会は終了です。
常設展示のカラス。
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