【フェルメール展】
art-30 【フェルメール展】 上野の森美術館
東京駅から上野へ移動、フェルメール展を見ました。
今回の展覧会は日時指定入場制。
数ヶ月前の発売日直後にネット購入。
2500円とちょっとお高いチケットだけど、ブックマークと音声ガイドがついている。
ワタクシが購入したのは3時から4時半までの入場チケットだったが、4時頃到着。さすがに入場に列はできていませんでした。中は混み混みだったけれど・・・
見終えて出るとちょうど5時で、5時からの人たちが長蛇の列が。少し遅めの時間に行くのがよいのかも?
第1章 オランダ人との出会い:肖像画
フェルメールと同時代のオランダの画家の絵がたくさんきている。フェルメールだけじゃあさすがに成立しませんもんね。
ますは肖像画から。
フランス・ハルスによる夫妻の絵。堂々としている。
ヤン・デ・ブライの「ハールレム聖ルカ組合の理事たち」はこの組合に架けられた絵なのだろう、立派に描かれている。
第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画
ベイレルト「マタイの召命」。この題材だとカラヴァッジョの絵を思い出すが・・・カラヴァッジョの方が正直なところ出来はいいと思うが・・・この作品もカラヴァッジョのような光と影を意識している気はする。
モレールセの「ヴィーナスと鳩」は女神というよりフツーの女性のような・・・
「洗礼者ヨハネの斬首」と「ユーディットとホロフェルネス」が並んでいるのはなんとも・・・ヨハネはもう斬られたあと、ユーディットはまだ今から。
第3章 戸外の画家たち:風景画
「トビアと天使のいる風景」はどちらかという宗教画、モレナールの「宿屋デ・クローンの外」はどちらかというと風俗画の範疇に入るような・・・
当時海景画はよく描かれたようだが、「捕鯨をするオランダ船」がちょっと変わっている。鯨の他、ホッキョクグマやセイウチもいるのだ。
教会の絵では「ユトレヒトの聖母教会の最西端」がいい。
第4章 命なきものの美:静物画
3点のみ。
「野ウサギと狩りの獲物」がちょっと生々しい。
よれよれになった書物が描かれているヘームの「書物のある静物」がいいなあ。
第5章 日々の生活:風俗画
レイステル「陽気な酒飲み」。楽しそう。
ダウ「本を読む老女」。老女の顔や手のしわがリアルでびっくりなのだが、老女が持つ聖書の文字が全部見えるという!
メツーのついになった「手紙を読む女」、「手紙を書く男」。なんとなくフェルメール風?この題材は当時よく描かれたのかもしれない。女性が来ている黄色の服はフェルメールがよく描いた服にそっくり。
ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホは好きな画家。
第6章 光と影:フェルメール
1階はフェルメールのみ。なんと8点!
「マルタとマリアの家のキリスト」。フェルメールのもっとも大きな作品。初期は宗教画も描いていたんですね。一見してフェルメールとはわからないのだけど・・
「ワイングラス」。いろいろな寓意が込められた作品。ステンドグラスまでも。
「リュートを調弦する女」。女性が何を思って何を見ているのか想像をかきたてられる絵。壁には地図が。
「真珠の首飾りの女」。左からさしこむ光、黄色いコート。フェルメールお得意の絵。
「手紙を書く女」。これまた黄色いコートの女性が、なぜかカメラ目線で(笑)手紙を書いている。なんかうれしそう。
「赤い帽子の娘」。初見。一瞬男性かと思ったが女性。帽子が目立つ。顔と服に光りがあたっているのが印象的。
「手紙を書く婦人と召使い」。いつもこの召使いが何か企んでいるように思えて仕方ない・・・
「牛乳を注ぐ女」。もちろん、女性もよく描かれているのだけど、テーブルの上のものや注がれる牛乳がなんとリアルなことか!
こんなに一度にフェルメールを見られる機会はないですね。
是非どうぞ!
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