【東山魁夷展】
art-33 【東山魁夷展】 国立新美術館
食事をはさんで、午後は東山魁夷展へ。
午前中のように入場待ちの列があったわけではないけれど、中に入ってみると相当の混雑。見るのが大変でした・・・
プロローグで、「自然と形象 雪の谷間」「自然と形象 秋の山」「自然と形象 早春の麦畑」が紹介される。
1章 国民的風景画家
「残照」。日展で受賞し、原点となった作品。穏やかな山並み。
「道」。これは有名ですね。ただただ続く道・・・普通の風景画ではない。
「青響」。山の木々と滝が描かれるが、近くに寄ってみてみると非常にデザイン的であることがわかる。
「秋翳」。紅葉した山が描かれるが、こんな山ってあるのかな?赤だけの作品はめずらしいかもしれない。
2章 北欧を描く
青を多様することになって青の画家というイメージが生まれたとのことだが、北欧を描くに際しては白も重要な要素に。
「冬華」は白の世界だが、この静けさがいいなあ。美しい。
「映象」も神秘的でいい。
3章 古都を描く・京都
川端康成から京都を描くようすすめられて、京都をテーマに描くことになったそうだ。
「花明り」は、ぼんやりとおぼろげな月がきれい。
「月篁」の直接は描かれない月は幻想的。
「京洛四季習作」。季節のうつろいが美しく描かれているが、「年暮る」は山種にあるのの小さいバージョンかな?
「京洛四季スケッチ」は、1枚1枚、風景の切り取り方がおもしろい。
4章 古都を描く・ドイツ、オーストリア
建物を描いた作品が多いが、「古都遠望」のように、あの特色あるブルー(緑)で木々が描かれると、ちょっと違和感があるような・・・
一番気に入ったのは「窓」。
5章 唐招提寺御影堂障壁画
今回のハイライト。再現展示された唐招提寺の障壁画。
ともかくスゴい!としか言いようがない。
「濤声」の荒々しい岩と波の迫力、「山雲」の神々しさ、幻想的な水墨画3品。
このコーナーを見るだけでも行く価値ありです!
この章には、まさに東山魁夷ともいうべき、白い馬の作品の数々も展示されている。やはり代表作ともいうべき「緑響く」かな~
6章 心を写す風景画
晩年の作品。
「行く秋」は黄色い落ち葉を描いていて、金粉も使用されており、きらびやかな作品になっている。
が、やっぱり好きなのは「白い朝」のような静かな作品かな~
絶筆となった「夕星」。これはどこなんだろう?北欧?どうやら心の中の風景のようだ。この作品もしみじみいいなあ。
是非どうぞ!
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