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2019/01/14

【終わりのむこうへ : 廃墟の美術史展】

art-6 【終わりのむこうへ : 廃墟の美術史展】 渋谷区立松濤美術館

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松濤美術館で開催中の廃墟の美術史展に行って参りました。
この建物になんかぴったりの展覧会でしたね。

Ⅰ章 絵になる廃墟:西洋美術における古典的な廃墟モティーフ
廃墟がテーマの展覧会と言えば、ユベール・ロベール展が思い出されるが、今回ももちろんありましたね。
ポスターにも使われている「ローマのパンテオンのある建築的奇想画」。天井に穴があいてしまっているんですね。という以外はそれほど廃墟感はないけれど・・・
意外なところではアンリ・ルソー「廃墟のある風景」。ルソーが描いていたとは!なんかおもしろいというかかわいらしい廃墟だが。

Ⅱ章 奇想の遺跡、廃墟
まずはピラネージ。西洋美術館の版画室でよくお目にかかるピラネージ。これは王道ですね。
「ローマの古代遺跡」からの作品は、なんかいろんなものがゴチャゴチャに置かれすぎで、にぎやかしい画だ。
「ローマの景観」シリーズから何枚か。130点以上あるシリーズらしいから、全部まとめて見てみたいですね。
大好きなコンスタブルが2点。ストーンヘンジも廃墟か・・・
その他、イギリスの画家の作品が並ぶが、ローマなどイタリアとともに、イギリスも廃墟が似合うなと。

Ⅲ章 廃墟に出会った日本の画家たち: 近世と近代の日本の美術と廃墟主題
亜欧堂田善と(伝)歌川豊春。二人とも、西洋画を参考に版画を作成しているのだが、田善は西洋の風景に見えるのに、豊春のは何かが変・・・西洋に見えない・・・
澤部清五郎「群羊図(伊太利アッシジ附近)」は掛け軸というのがおもしろい。西洋画と日本画が入り交じったような感じ。
不染鉄「廃船」。廃墟というか船だが、すごい迫力。どーんと。おととしの不染鉄展に行きそびれてホントに残念。
岡鹿之助「廃墟」。これ好き。らしい作品だ。

Ⅳ章 シュルレアリスムのなかの廃墟
シュールレアリスムと廃墟は相性がいいようだ。
姫路市立美術館のポール・デルヴォーの作品がごそっときていた。
デルヴォーは好きな画家なのでうれしいが廃墟なのかな?いや、確かに古代の神殿のような建物は描かれているけれど・・・この寂しい雰囲気は廃墟と通ずるものがあるとは思うが・・・
キリコの「吟遊詩人」とマグリットの「青春の泉」は横浜美術館の常設展示でよく見る作品。マグリットのこの作品は好き。廃墟というより、お墓に見えるのだが・・・

Ⅴ章 幻想のなかの廃墟:昭和期の日本における廃墟的世界
浜田浜雄「ユパス」。シュール。ダリのようだ。
榑松正利「夢」。不思議な形の廃墟。胸がざわつくような作品。
今井憲一「バベルの幻想」。これはおもしろい。ルネ・マグリットのような、ちょっとエッシャーのような・・・ビルなんだけれど、空がすけてるような・・・

Ⅵ章 遠い未来を夢見て:いつかの日を描き出す現代画家たち
大岩オスカール「動物園」。実に寂しい
元田久治の作品が衝撃的。渋谷や国会議事堂や東京駅が廃墟になったら・・・という絵で、将来こんなことに絶対ならないとは言えないし。近未来絵だが、SF映画を見ているよう。
野又穣の「Imagine-1」は関東の俯瞰図だが、建物はまったくなくて、遠くに富士山や浜名湖?が。すべてが滅び、何もなくなった遠い未来なのだろうか・・・静かな絵なのに怖い。

廃墟といっても様々な作品がありました。
是非どうぞ。

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