ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』
本日の本
book-1 『そしてミランダを殺す』 ピーター・スワンソン著 創元推理文庫
STORY:ヒースロー空港のバーで美女リリーと知り合ったテッドは、妻の浮気を知ったことを話し、冗談半分で妻を殺したいと話す。リリーはテッドの妻ミランダ殺害に協力を申し出るが・・・
☆☆☆☆☆昨年の各社ミステリーランキングで高順位に入ったミステリー。
出だしはホントに、解説にあるように「見知らぬ乗客」なんですね。あの映画(原作はパトリシア・ハイスミス)。
てっきりそういう方向で進むかと思いきや、突如ええええーーーーという展開に。
そもそも、リリーの過去についての独白から、ぞくっときてはいたのだけど、急展開にびっくりなのである。
そうくるかという感じ。そこでその人物が死ぬとは・・・
とくれば、次はこういう展開かと思うと、あっさり裏切られて、この後どうなるか、一気に読み進めた。
後半は悪女vs悪女で、どっちが勝つかという展開。
まあそうだろうという展開になったところで、意外な人物がからんできて・・・
さらにそうくるかと。
それでおしまいかと思うと、最後の数ページでさらにストーンと落とされる。
いや~ネタバレになるから何にも書けないけれど、おもしろかった。
こんなに予測不能なストーリーは久々でしたね。
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