【ロマンティックロシア展】
art-7 【ロマンティックロシア展】 Bunkamuraザ・ミュージアム
松濤美術館に行ったあと食事をして、続いて文化村へ。
ロマンティックロシア展。結構混んでいました。めずらしくチケット売り場も並んだし・・・
第1章 ロマンティックな風景
この美術館ではロシア関連の展覧会はよくやっている気がするのだが・・・
今回は、風景画にビビッとくるものが多かった。
1 春
レヴィタン「森の小花と忘れな草」。1枚目からぐっと引き込まれる。きれいだなあ。
サヴラーソフ「田園風景」やオストロウーホフ「芽吹き」もよかったが、一番のお気に入りは、レヴィタン「春、大水」。雪解けで氾濫する川の風景なのだが、春が来たという喜びが感じられる躍動感ある作品。
2 夏
ヤーコヴレフ「花のある静物」。色がすごい!タッチも荒々しく、フォービズム的な絵。
ドゥボフスコイ「静寂」。今にも雷雨がきそうな重たい雲の重量感!
しかし、なんといっても気に入ったのはシーシキン。ロシアの自然の美しさをこれほど見事に描いた画家は他にいないのではないだろうか。「森の散歩」、「正午、モスクワ郊外」もいいが、もっともお気に入りは「雨の樫林」。奥の靄った感じが美しい。
3 秋
ゴリュシュキン=ソロコプドフ「落ち葉」。ちょっとデザイン的な葉っぱ。
他数枚の秋の木々の絵があったが、ロシアも美しく紅葉するんですね。
4 冬
さすがというべきか、冬の光景がまた美しい。
ゲルマーシェフ「雪が降った」。白い雪と白いアヒル。アヒルがユーモラス。
もっとも好きなのはバクシェーエフ「樹氷」。氷のきらめきが美しい。
ワスネウィフ「雪娘」は幻想的。
サモーキシュ「トロイカ」力強い馬の走りの迫力。
第2章 ロシアの人々
1 ロシアの魂
この展覧会でもっともメジャーな画家だろうか、レーピン。
ワタクシ、肖像画はあまり得意ではないのだけれど、レーピンは結構好き。
今回の2枚も力強い肖像画だった。
2 女性たち
真打ち!クラムスコイ「忘れえぬ女」。何度も来日しており、多分見るのは2度目かと思う。誰を描いたか諸説あるようだが、アンナ・カレーニナ?というイメージではないなあ。どうしてもビビアン・リー(古い!)のイメージで・・・
クラムスコイだったら、「月明かりの夜」が幻想的、神秘的。これぞロマンティック!
第3章 子供の世界
ロシア絵画は子供を描いた絵が多いという。
しかし、プリャニシンニコフ「釣りをする子供たち」、ステパーノフ「鶴が飛んでいく」はどちらかというと風景画の範疇に入るような・・・
一番気に入ったのはキセリョフ「本に夢中」。熱心に本を読む姿がほほえましい。
第4章 都市と生活
これも、半分風景画みたいなもの。
1 都市の風景
グリツェンコ「イワン大帝の鐘楼からのモスクワの眺望」など、ロシア教会が描かれていると、雰囲気があっていい。
ボゴリューボフ「ボリシャ・オフタからのスモーリヌイ修道院の眺望」はちょっとイタリア的。サンクトペテルブルクの風景のようだが。
2 日常と祝祭
コローヴィン「小舟にて」。題材といい、印象派の絵画にありそうだ。
マコフスキー「大通りにて」。出稼ぎにいった夫に会いに田舎から妻が出てきたが、夫は飲んだくれてアコーディオンを弾く・・・妻の悲しい表情といったら・・・
お気に入りは同じ画家の「ジャム作り」。老夫婦が外でのんびりとジャムを作る様子を描いていて、なんかなごむ。
知らない画家が多かったのですが、楽しめました。
是非どうぞ。
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