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2019/02/05

【新・北斎展】

art-9 【新・北斎展】 森アーツセンターギャラリー

1902051
太田美術館から六本木ヒルズに移動。
さあ、北斎を見ようと思ったら、まずはチケット売り場に長蛇の列(これはいつものこと。構造がよくない)。
チケット売り場で、ただいま40分待ちですがよろしいですか?と聞かれたけれど、ここまで来て帰るのは悲しいし、また出直してもきっと混んでる・・・
ということで、おとなしく並ぶ。
エレベーターに乗るまで約40分。上に上がって、入場するまで10分以上。ということで、1時間ほど待ってようやく入場。
中はもちろん混んでいたけれど、これで入場制限しなかったら、もっと大変なことになったでしょうね。

北斎の展覧会は小規模なものも含め、しょっちゅう見ている気がするのだが、今回の目玉は、島根県立美術館蔵の永田コレクションをまとまって見られるということ。しかもこのコレクション(2年ほど前に津和野出身の北斎研究者永田氏から寄贈されたもの)、この展覧会のあとは、島根県でのみ展示されるということで東京で見られる最後のチャンス!これは絶対見るべし!

第1章:春朗期(20~35歳頃):デビュー期の多彩な作品
勝川春章の弟子として活動していた頃の作品。
デビュー直後は師匠に似た作風で、役者絵、武者絵、名所絵などを描いている。
「宝船の七福神図」。構図がおもしろく、七福神も楽しげ。
「青面金剛図」。最近、東海道歩きでよく青面金剛を見るのでビビッときた。
浅草や両国橋などを描いたものもよいが、一番気に入ったのは「鎌倉勝景図巻」。横浜~鎌倉~江ノ島に至る道が淡い色彩で描かれていてきれい。
今回、すみだ北斎美術館からきていた「隅田川両岸景色図巻」に通じるものがありますね。

第2章:宗理期(36~46歳頃):宗理様式の展開
勝川派を離れ、琳派、俵屋宗理の名を襲名した北斎。
「風流無くてななくせ」の2枚が見られたのはうれしい。あまり残っていない美人画である。
しかし、なんといってもみものは、「津和野藩伝来摺物」。とてもよい状態で、美しい色がちゃんと残っている。これ、全点みたいなあ。
その他気に入ったのは、ちっともタヌキに見えない「分福茶釜図」や「馬上農夫図」など。
「春興五十三駄之内」シリーズも好き。
肉筆画がいいですねぇ。

第3章:葛飾北斎期(46~50歳頃):読本挿絵への傾注
東海道の絵があるとうれしくなってしまうので、「五十三次江都の往かい」にまずうれしくなる。近江八景もいいですね。
美人画はなんといっても「円窓の美人図」。
おもしろいのは、「大黒に二股大根図」。なぜ大根にまたがってるの??布袋さんもユーモラスだけどかすむね(笑)。
「海老図」もダイナミックでよい。「蛸図」はおもしろい。
ここでもやっぱり肉筆画!
組み立てキットになってる作品も楽しそう。やってみたい。
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第4章:戴斗期(51~60歳頃):『北斎漫画』の誕生
うれしい「東海道名所一覧」。
「山姥と金太郎」はよく見る気がしますね。
びっくりなのは「生首図」。これで団扇仰ぐの怖いよ(笑)。
北斎漫画はよく見るし、家にもあるのでささっと。何度見ても楽しいけど。
是非、全品見てみたいのは「富獄百景」。

第5章:為一期(61~74歳頃):北斎を象徴する時代
この時期に描かれたもっともの有名な作品は、「富嶽三十六景」でしょう。何度見てもいいのだけれど。
「諸国名橋奇覧」や「諸国瀧巡り」も好き。
これらに比べると、「琉球八景」はたまにしか見ない気がする。
「百物語」はおどろおどろしく怖いのだけど、どこかユーモラスでもある。
今まで見たことがなかった気がするが、櫛など工芸品の図案集なのだが、こんなものも描いていたんですね。

第6章:画狂老人卍期(75~90歳頃):さらなる画技への希求
最晩年は版画から遠ざかり、肉筆画を多く描くようになったという。
思わず笑ってしまったのが「放屁図」。
「雲龍図」は、ちょっと龍が漫画チックだ。
西新井大師總持寺の「弘法大師修法図」が大迫力!マグネット購入。
ラストは「雨中の虎図」と「雲龍図」。対になっていた作品を並べての展示。虎と龍がにらみ合っている図なのだけど、虎、負けてる気が・・・貴重な展示だ。

思った以上に素晴らしいコレクションでした。
これは是非是非どうぞ。

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