【ル・コルビュジエ展】
art-13 【ル・コルビュジエ展】 国立西洋美術館
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ル・コルビュジエ展へ。
いつものとおりの会場に向かうとあれ?やってない???
と思ったら、いつもは常設展示のあるところでの展示。コルビュジエが設計した建物の中でコルビュジエ展!いいですね。
一階では、建築模型がたくさん並び・・・
いつもと違う雰囲気。
ちなみにこの部分のみは撮影可。
しかし、2階に移ると・・・
そう、今回の展覧会は、コルビュジエの画家としての側面に焦点をあてた展覧会なのである。
Ⅰピュリスムへの批判から生まれたピュリスム。本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(=ル・コルビュジエ。これが本名じゃなかった!)とオザンファンがはじめたスムとは違うのだけれど(形はピュリスムの方がわかりやすい)、似通っている部分もあるわけで・・・
ピュリスムとは比例と幾何学によって明快な構成を作りあげる、ということらしいが、オザンファンとジャンヌレでは微妙に作風が異なる。
ちょうど同じ対象物を描いている絵が並んでいて、なるほどねと思う。
オザンファンはかなり平面的なのに対し、ジャンヌレは立体的。これが建築につながっていくのだなあとおぼろげにわかる。
Ⅱキュビスムとの対峙
キュビスムとピュリスム、違っているようで方向性は一致していいて、次第にジャンヌレたちもキュビスムの画家たちとの交流を深めていく。
ということで、キュビスムの画家たちの作品の数々が展示されていた。
ピカソ、ブラック、グリス、レジェ・・・
並べてみていると、ブラックとフアン・グリスは結構似通ってるなとか、グリスが一番ジャンヌレに近いか?と思ったり。
好きな画家レジェがたくさんあってうれしい。
Ⅲピュリスムの頂点と終幕
この章にもたくさんレジェが!
レジェの女性の髪って不思議すぎる・・・
ジャンヌレとオザンファンは次第に方向性が異なっていき、ついに修復不能、ピュリスムは終わりを告げる。
この頃のジャンヌレの作品「多数のオブジェのある静物」はかなりキュビスムに近づいているというか・・・明快ではなくなっているというか、ごちゃごちゃ。ワタクシ的にはこんな絵もいいなと思うけれど・・・
オザンファンは逆にあまり作風は変わらなかったような。
Ⅳピュリスム以降のル・コルビュジエ
ピュリスム以降、コルビュジエは自然の風景なども描くように。
「灯台のそばの昼食」なんかはなかなかいいですね。
しかし、元々少し立体的だったのが、だんだん平面的になっていったのがおもしろい。キュビスムの影響もかなりあったのか・・・
サヴォア邸の映像や模型もあり、今度フランスに行ったら訪ねてみたいなあ。住みづらそうな家ではあるけれど。
コルビュジエの絵を是非どうぞ。
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