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2019/05/20

【ラファエル前派の軌跡展】

art-23 【ラファエル前派の軌跡展】 三菱一号館美術館

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目黒から移動、三菱一号館美術館へ。
【ラファエル前派の軌跡展】である。
ラファエル前派は数年前にまとめて見ているのだが、また違った構成でしたね。

第1章 ターナーとラスキン
今年はラスキン生誕200年だそうで。
ラスキンというと評論家として有名なのだけど、意外な一面を発見。自分でも絵を描いていたんですね。しかも、フツーにというか、結構うまい。というのがびっくり。
水彩画、結構繊細なタッチでキレイ。
冒頭ではターナーの作品が何点か。ラスキンは若い頃からターナーの絵を買い集めていたらしい。
まだ形がある時代のターナーの作品が並んでいたけれど、「カレの砂浜」はもう溶け出しているというか、曖昧さが出てきている。日没の太陽の感じがとても美しい。

第2章 ラファエル前派
この章のはじめの部屋は撮影可能。

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ミレイ「滝」。フツーの風景画かと思いきや・・・描かれている女性がラスキンの奥さんと聞くと・・・その後ミレイの奥さんになった人ですからね。複雑・・・とにかくこの派は関係が複雑すぎて・・・
ミレイ「結婚通知―捨てられて」。女性のなんとも言えない表情が印象的。
そしてロセッティ!ロセッティというと、エラのはった女性ですね。
「祝福されし乙女」はメランコリック。
「ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)」はポスターになっていた作品だが、全体に乙女な感じだけれど、エラが(笑)。
「ラ・ドンナ・デッラ・フィネストラ(窓辺の女性)」のモデルはウィリアム・モリスの妻ジェーンなのだけど、これまた人間関係が複雑・・・
ウィリアム・ホルマン・ハント「甘美なる無為」。ちょっとけだるい。
アーサー・ヒューズ。「音楽会」はなんかこう幸せな感じ。

第3章 ラファエル前派周縁
ウィリアム・ヘンリー・ハントは好きな画家。鳥の巣のハントと言われている画家。
「ヨーロッパカヤクグリ(イワヒバリ属)の巣」。精密な描写。巣じゃないけれど、「果実―スピノサスモモとプラム」もいいなあ。
レイトン「母と子(サクランボ)」。いろいろなものが描かれていて何かを暗示してるのかしらんと思ったけれど、単に美しいものを集めただけなのかも?
ソロモンの作品は旧約聖書から題材をとったものが多いのだけど、ちょっと妖しい感じだ。

第4章 バーン=ジョーンズ
バーン=ジョーンズもここで前に見たバーン=ジョーンズ展で好きになった画家。
「赦しの樹」がもっともらしい作品だろうか。
今回気に入った作品は・・・
「慈悲深き騎士」。劇的な作品だ。
「三美神」。パステル画なのだが、生身の女性っぽく・・・
「ぺレウスの饗宴」はパリスの審判につながる作品で、なんとも奇妙。

第5章 ウィリアム・モリスと装飾芸術
モリスも何度となく見ているのだけれど、3人掛けソファ、これいいなあ。
それと、バーン=ジョーンズのデザインによる、タピスリーやステンドグラスの下絵もよかった。
結局バーン=ジョーンズが好きってことなんでしょう。

ラファエル前派が好きな方は是非!

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