エリー・アレグザンダー『ビール職人の醸造と推理』
本日の本
book-7 『ビール職人の醸造と推理』 エリー・アレグザンダー著 創元推理文庫
STORY:ビールで有名なアメリカ北西部レブンワースのブルワリーを夫とその両親と切り盛りするスローンは、ある日、夫の浮気現場を目撃、夫を家から追い出し、新しく開業するブルワリーの働くことになった。開店翌日に死体を発見してしまったスローンだが・・・
☆☆☆ビール!ビール!ビール!
クラフトビールのビール職人が主人公と聞いて読むこと決定!
レブンワースは実在の町で、実際ビールで有名だそう。
と聞くだけでワクワクするが、出てくるビールがおいしそうなこと!
読んでると飲みたくなるなあ。
それに、主人公はお料理上手。ということで、ブルワリーのお料理をいろいろと考え出すのだけれど、いやはやおいしそうな本なのだ。
ミステリ的には、ビール職人が鮮やかな推理を披露する・・・ということはなくて、なんとなく事件が解決してしまうという(笑)。しかも、犯人はなんとなくわかっちゃうんですね。
でも・・・
ビールやお料理もそうなのだけど、人物や人間関係、何より家族関係で読ませる。
夫はしょうもないバカだけれど、その両親や夫の弟はやさしいし、息子はいい子。
新しいブルワリーのオーナーは魅力的で、今後どうなるのか気になったりする。
ラストも、物語が広がってきそうで、続編はそのあたりの謎が解明されるのかな?楽しみだ。
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