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2019/07/23

中山道六十九次歩き(第4回) 醒井宿~柏原宿~今須宿~関ヶ原宿3

(2より続き)

車返踏切で再び東海道線を渡る。
ちょうど電車がやってきた。

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渡るとすぐに車返しの坂があった。
南北朝時代、二条良基という公家が 「荒れ果てた不破関屋の板庇から漏れる月の光が面白い」 と聞き、わざわざ都から牛車に乗ってやってきたがこの坂を登る途中屋根を直したと聞いて都に引き返してしまったという逸話がある。

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明治に入って廃道となり、今は車返し地蔵がある。

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脇の地蔵堂にはたくさんの地蔵があったが(岐阜県に入ってもあった)、滋賀県のと違ってみんな帽子をかぶっているのである。

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ここは関ヶ原町。
マンホールはさすが!兜と、町の花の梅、町の木の杉が描かれている。

今須宿に入ってきた。

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大きな灯籠がある。これは山灯籠というものらしいですね。自然石で造られた石灯籠である。

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そしてまたもや山灯籠が。前のもそうだけれどしめ縄がかかっているのがおもしろい。

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永代常夜燈もあった。
京都の問屋河内屋は、大名の荷物を運ぶ途中、このあたりで荷物を紛失してしまい金比羅様に願をかけ一心に祈ったところ荷物が出てきたので、そのお礼にこの常夜燈を建立したという。

街道らしい道を進んでいくと、立派な建物が見えてきた。

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美濃の16宿の中で唯一現存する問屋場。今須宿にはかつて17軒も問屋場があったらしい。

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門には永楽通宝の軒丸瓦があった。

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本陣跡、脇本陣跡の向かいの道を入っていくと、国道と東海道線のトンネルの向こうに妙応寺がある。

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山門が立派。

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灯籠がずらっと並ぶ向こうに本堂。

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家康の腰掛石があった。いろいろなところにありますね。
この石に座り「嬉しい 楽しい 有り難い 運 鈍 根」と三回唱えるとしあわせになれる・・・ということでやってみた。いいことあるといいなあ。

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となりにはさざれ石。結構大きい。

街道に戻る。
今須橋のところで宿もおしまい。とてもこじんまりした宿であった。

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国道に合流したところに今須の一里塚跡(174里目)。
塚は再現されている。

国道を横切り、旧道に再び入る。

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道は上り坂になる。今須峠である。
境界石標柱のあたりが頂上で、道は下っていく。

下った先に山中踏切があり、再び東海道線を渡る。

おや?東海道線は単線なのに、道路をはさんで左右に線路が!
と思ったら、今須峠を越えるためのトンネルが別々に掘られ、妙応寺のあたりで上り線と下り線が分岐し、この先で合流するということらしい。まるほど。

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踏切を渡ろうとしたらちょうど東海道線が通っていった。

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渡った先にまだまだあじさいがキレイに咲いている。
この場所は朝乗った東海道線から見えたところだ。

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常盤地蔵。
義経の母、常盤御前はこの地で土賊に襲われ亡くなり、宿の主人が街道筋に塚(墓)を築いたが、その後哀れに思った村人が常盤地蔵をこの場所に安置して供養したとのことだ。

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そして、こちらが常盤御前と乳母の墓。

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芭蕉の句碑(左)もあった。
「義ともの 心に似たり 秋の風」

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少し進むと三地蔵がある。
右から交通安全地蔵尊・黒血川地蔵尊・鶯瀧地蔵菩薩。一番右しか見えなかったが。

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向かいには鶯の滝。
高さは5メートルほどだが、水量が多く迫力があった。
冷気が立ちこめ年中鶯が鳴いており、街道の名所となっていたという。

(4へ続く)

マップはこちらを使っています。

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