中山道六十九次歩き(第3回) 高宮宿~鳥居本宿~番場宿~醒ヶ井宿2
(1より続き)
鳥居本宿は静かな街並み。
登録有形文化財に指定された建物もある。
屋号札も掛けられている。
長池地蔵尊を通り過ぎてさんあか到着!
鳥居本宿交流館で、旅人のために開放されている。昔は彦根市役所の鳥居本出張所だったところだそうだ。
我々もここでお昼休憩することとした。
お昼は、ファミリーマートで買ったお寿司。
お手洗いも利用できるし、こういう施設があるとホントうれしい。
さんあかとは3つの赤、赤玉神教丸、合羽の柿渋の赤、名産のすいかを指すそうだ。
合羽や昔の地図の展示なども見て出発。
出てすぐのところに檜皮葺のちっちゃな常夜燈があった。
その斜め向こうは合羽所松屋。屋根のところに三角の黄色い看板が。
江戸時代から重宝された合羽も1970年代には製造を終えたそうである。
脇本陣・問屋跡を過ぎた先でちょっと寄り道。
鳥居本駅を見にいく。
昭和6年に建てられた駅舎はその後建て替えられているが、当時の建築様式を継承しているとのこと。かわいらしい駅舎だ。
街道に戻り、本陣跡の向かいに合羽屋の木綿屋(岩根家住宅)が。
やはり三角形の看板がかかっている。
湖東焼「自然斎」旧宅(旅籠米屋)の先で道は曲がる。
その角には赤玉神教丸の店舗が。
おなかの薬だそうで、今でも買いに来る人がいるらしい。
そのまま進まず、左折、上品寺に寄ってみる。
電車からも釣鐘が見えた。
このお寺の7代目の住職である法海坊は江戸で遊女たちなどから多くの寄付を得て釣鐘を造り、台車で運んだという。
鐘には寄進者たちの名前がぐるりと刻まれている。
さらに足をのばして近江鉄道の線路も撮影。
街道に戻り先を進むと茅葺き屋根の家など古い感じの家が続く。
そして・・・
おや、前にも見たことのある、モニュメントが!おいでやす、またおいでやすと書かれたモニュメント(電車からも見えた)。
一瞬国道に合流し、矢倉川を渡って再び旧道に入る。
国道を直進すると米原に通ずる北国街道なんですね。
まずは杉林。
続いて竹林。
木の橋と石橋を渡って上がっていく。
雨に濡れた道をすべらないように慎重に行く。
いったん舗装された道路に出て、さらに手すりのついた階段の道を上がる。
急坂ではあったけれど、それほど長い距離ではなくて車道に出た。
残念ながら平成3年に火災で焼失した望湖堂(するはり餅が名物だった茶屋)のあとに建てられた建物が見えてきた。
摺針峠到着である。
若き日の弘法大師が、街道沿いの峠の茶屋の老婆の 「斧を摺って細くして縫い針にする」という言葉に打たれ、まだまだ修行が足りないとさらに修行にはげんだ・・・という逸話がある。
神明宮の階段を上り上から眺めると、おお!琵琶湖が見える。フジテックのエレベーター試験塔もあるが・・・
ベンチで飲み物でも飲もうと思ったら・・・
ぎゃああああ。
同行者の足に蛭が!慌てて払いのけたが血が・・・
吸い出して水でながして薬を塗れということだったので、慌てて下に水を汲みにいき、治療。血はまだにじみ出ていたけれど、なんとか膨らまずにすみそうだった。
しかし、こんなところにも蛭がいるとは!蛭、生でみるのははじめてだったし、噛まれた人もはじめて見た・・・この季節気をつけないといけませんね。
しばらく休んで落ち着いたところで歩き再開。
建物の前には明治天皇聖蹟碑もあった。
(3へ続く)
マップはこちらを使っています。
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