【円山応挙から近代京都画壇へ展】(後期展示)
art-37【円山応挙から近代京都画壇へ展】(後期展示) 東京藝術大学大学美術館
土曜日は勤務日。
仕事を終えて上野へ。前期も見た展覧会だが、ほとんどが入れ替わるということで後期も見ることに。リピーター割引き券を利用して200円引き。
すべては応挙にはじまる。
スタートは応挙の「写生図巻」から。前期は猿だったが、後期はうさぎ。いやーもふもふでかわいいこと!観察力、写生力のすばらしさ。
大乗寺の襖絵は全期展示。やっぱりいいですねぇ。大乗寺に行きたいものだ。
今回は呉春の「四季耕作図」をじっくり見る。人物は意外とマンガチックなんですね。
竹内栖鳳の2作品がとてもよかった。
孔雀、虎、犬、命を描く。
呉春の孔雀もあったけれど、岸駒の「孔雀図」が素晴らしかった。岸駒といえば虎だけれど、孔雀図の羽の描写の細かさ!
その他気に入ったのは、前期も展示のあった(巻替え)国井応文・望月玉泉「花卉鳥獣図巻」。ついつい鳥好きなので鳥に目がいってしまうけれど、植物も細かく描かれていて図鑑を見るような楽しさだ。
そして、なんといっても応挙の「狗子図」。なんてかわいらしい子犬たち!
森狙仙と言えば猿だが、今回は「猪図」。毛の描き方がとてもリアル。猿もそうだけど。
山、川、滝、自然を写す。
今回のイチオシは応挙の「保津川図」。
ダイナミックに川の流れを表現しているが、細部は繊細に描かれていてすばらしい。これが絶筆だそうだが、とても力強い作品だ。
向かいに、竹内栖鳳の「保津川図」があり、こちらの方を先に見て、なかなかの迫力と思ったが、応挙には及ばない。
「鵜飼」と言えば川合玉堂だが、応挙も鵜飼を描いていて、その展示もあった。
美人、仙人、物語を紡ぐ。
応挙の美人画もあったが、「大石良雄図」がおもしろい。
着物が透けて見えているのだ。
そして、後期はこれが。上村松薗の「楚蓮香之図」。優美な美人画。色もパステルカラーでいい感じ。
前後期とも楽しめた展覧会でした。
是非どうぞ。9月29日で終了です。
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