中山道六十九次歩き(第5回) 関ヶ原宿~垂井宿~赤坂宿~美江寺宿1
2ヶ月ちょっとぶりの中山道歩き。
多少は涼しくなったので再開・・・のはずだったが、29~30度の予報。熱中症にならないように気をつけねば!
いつものように4時半起きで、6時16分ののぞみに乗る。
朝食をとり、うつらうつらしているうちにあっという間に名古屋到着。
富士山は見えないかと思いきや、うっすら見えた。
東海道線に乗り換え関ヶ原駅到着は8時55分。
9時過ぎに歩き始める。
前回は、関ヶ原駅前から1キロも行かないところで大雨のため、進むのをあきらめたのだった。
前回、雨なので寄るのをあきらめた與市宮に寄る。
関ヶ原に水を引く灌漑工事(与一堀)をした郷士だったが、上洛した際、牛若丸に与一の馬が泥水をかけてしまい、怒った牛若丸に従者数十人とともに殺されたという。東海道を歩いた際、ゴール間近、蹴上を通った時に知ったけれど、関ヶ原の人だったんですね。
馬頭観音があった(三面八臂)。
岐阜県に入って地蔵は少なくなったが、これから別の石造物が増えてくるのだろうか?
街道を少々離れ、桃配山に登る。
壬申の乱の際、大海人皇子はこの山に布陣し、兵士に桃を配って激励すると、士気が高まって大勝したところから、桃配山と呼ばれるようになった。家康はこれにあやかり、ここに最初の陣地を設営したとのことだ。
家康が腰掛けとテーブルに使用した石、だそうだが、手前が腰掛け石?
あちこちに腰掛け石があるが、テーブル石は今まで見たことがないような?
街道に戻り、国道から細い道に入ると松並木が続く(野上の松並木)。
残念ながら近年の台風や虫害で本数が減ってしまっているという。
六部地蔵。
六部とは 六十六部 の略。全国の社寺を巡礼して修業している人とのことで、行脚中の行者がこの地で亡くなったので里人が祠を建ててお祀りしたという。「六部地蔵 歯痛なおりて 礼参り」 とあったけれど、歯痛が治るのかな?
山内一豊陣跡。
山内一豊というと、掛川城のイメージ。東海道歩きで掛川城に行ったのはもう2年前かな?
少し寄り道。真念寺に寄る。
野上宿の花子は、宿に泊まった吉田少将と契りを交わし、その形見に扇を受け取るが、宿を追い出される。狂おしく舞い踊る班女の扇を見て、班女が花子だと気付いた少将は再会を喜び、正式に誓いを交わしたとのお話が残っている。
街道に戻ると野上の七つ井戸があった。
つるべ式で水を汲むことができると書いてあったけれど、蓋は開かなかった。ま、汲む気もなかったけれどね。
そこの角を曲がって線路沿いにあったのがおしゃもじ塚。
平忠常(朝廷に反抗し安房の国司を殺害し捕えられた)は都に護送される途中病に罹り、何も口にすることができなくなり、野上の住民がしゃもじに食べ物を乗せて差し出すと一気に食べて息絶えたという。
伊富岐神社の鳥居。
神社自体はだいぶ北の方にあるようだ。
国道を渡り、旧道に入ったところに垂井一里塚がある。
中山道で国指定史跡となっている一里塚はここと板橋だけだそう。
浅野長政の嫡男幸長の陣跡でもある(関ヶ原の戦いで東軍についた)。
すぐ隣にあるのが日守の茶所。
常盤御前の墓所にあった秋風庵が明治になって一里塚の隣に移され、中山道を通る人々の休み場所として、昭和の初めまで利用されたとのこと。
東海道線の踏切を渡る。
すでに関ヶ原町から垂井町に入っており、マンホール発見!
この先通ることになる相川沿いの桜並木と鯉のぼりがモチーフ。春来たらキレイだろうなあ。
松島稲荷の千本鳥居。
そして、その先が垂井宿の西の見付。
街道らしい雰囲気だ。
家々に屋号札がかけられている。煮物やさんとはおもしろいですね。お総菜やさんみたいなものかな?
立派なお寺が現れた。
本龍寺。
山門は脇本陣から移築したものだそうだ。
つい最近復元された高札場。
なかなか立派なお寺だ。
住職と親交があった芭蕉が冬ごもりしたということで、句碑がある。
「作り木の 庭をいさめる しぐれ哉」。
(2に続く)
マップはこちらを使っています。
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