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2019/09/04

シー・J・ボックス『沈黙の森』 

本日の本

book-10 『沈黙の森』 シー・J・ボックス著 講談社文庫

STORY:ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットは、ある日裏庭で男の死体を発見する。それはかつてピケットの銃を奪おうとした密猟者だった。さらにキャンプ場で死体が発見されて・・・

☆☆☆☆猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ第一弾。

アメリカでは2001年、日本では2004年に刊行されたミステリである。
気にはなっていたけれど、読む機会を逸してしまい、今回ひょんなことで読むことになった。

猟区管理官ってなーに?というのが読み始めてすぐ疑問に思ったことだが、密猟者を取り締まり、野生動物を保護・監視するヒトらしい。
当然、舞台は大自然の中・・・ということで、なんとなく映画のシーンを連想しつつ読み進めた。

わりと早い段階で、事件の大筋は読めてしまい、最後の展開は思った通りにはなるのだけど、なんといっても主人公がいいんですね。

なんとも不器用な男で、一見すると頼りなげなのだけど、家族を守るため、正義を貫くために一生懸命になる姿がカッコいいのだ。
まじめすぎて融通が利かず、それ故不利な立場に追い込まれたりするのだが、決して妥協せず自分を貫くピケット。ほれぼれするな~

ミステリーというよりは、ピケット一家の家族の絆を読む小説として、大いに楽しんだ。

2冊目以降も是非とも読もう。

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