中山道六十九次歩き(第7回) 六軒~鵜沼宿~太田宿2
(1より続き)

鵜沼宿脇本陣跡。
江戸時代末期の鵜沼宿各家の間取りを描いた 「鵜沼宿家並絵図」 をもとに、現存する脇本陣の外観や内装、意匠などを参考としながら、脇本陣を務めた坂井家の建物の姿を現代に復元し、平成22年から公開している。
うだつが上がっている。

中山道69次の瓢箪。
お庭。

内部の様子(上段の間は撮影禁止)。
ボランティアガイドの方にいろいろと説明していただいたのだが、今年、和宮が食べたという食事の再現のお話が大変興味深かった。
茄子の奈良漬けが好物だったとは!
味噌汁はごぼうだけとか。
そのうち、この宿でお料理を提供するようになるかもしれませんね。

芭蕉の句碑「ふく志るも喰へは喰せよきく乃酒」
主人の求めに応じて、楠の化石に即興の句を彫ったとのことだが、自身で彫ったかはさだかでないらしい。
「汲溜の水泡たつや蝉の声」「おくられつ送りつ果ハ木曽の秋」「はらなかやものにもつかす啼くひはり」
の句碑。

菊川酒造。
ガイドの方に案内していただいた旧大垣城鉄門。高麗門と呼ばれる型式の門で、正面には短冊状の筋鉄(すじがね)が張られている。

火矢による攻撃から門を守るためだそうだ。
ここでガイドさんとお別れし、鉄門の斜め前にある花の木で昼ご飯(その後、またこのお店でガイドさんに遭遇)。
いただいたのは、ねぶか雑炊のセット。
伊能忠敬が測量に訪れた際、鵜沼宿が用意したねぶか雑炊(ねぎ雑炊)をうとう峠で食べたという。

炊が出るまでの間、りんごマンゴー酢を飲んで待つ。

茶碗蒸し、刺し身入りサラダ、ポテトサラダ、茶碗蒸し、肉団子、ごま豆腐などもついていて、なかなかにゴージャスな昼食となった。
もちろん、雑炊はしみじみとおいしい。
お米は岐阜県産とのことだが、これまたとてもおいしいお米だった。

食後、少し戻って鵜沼宿町屋館を見学。

江戸時代には絹屋という旅籠を営んでいた武藤家は明治に入り郵便局を営むことになった。その建物を市が譲り受け、歴史民俗資料館として公開している。

高札場(復元)を通り過ぎ(実際は東の見附の近くにあった)、鵜沼駅への道との分岐を左に行くと、赤坂神社がある。

拝殿の前にはたくさんの御神燈が並んでいた。

ふと空を見ると秋らしいうろこ雲だ。
角に、東の見附跡と、赤坂の地蔵堂がある。
「右ハさいしょ(在所)みち」「左ハ江戸幷せんこうし(善光寺)みち」と地蔵に刻まれている。
またまた道標をかねた地蔵だ。
ここからうとう峠に向けて坂道がはじまる。
結構登っていく。振り返ると犬山城が見えたらしいのだが、うっかり見るのを忘れてしまった・・・残念。

江戸時代から農業用水として利用されていた合戸池。
中山道北側に水田を拓いた梅田由三郎の顕彰碑や、1814年の釈迦如来像もあった。
(3へ続く)
マップはこちらを使っています。
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