【おかえり美しき明治展】
art-43 【おかえり美しき明治展】 府中市美術館
連休2日目に行ったのは、府中市美術館で開催中の【おかえり美しき明治展】。以前、日曜美術館のアートシーンでやっていて行きたいと思っていた展覧会。
今回は、常設展示室も半分以上使い、入り口手前のスペースも使って、点数の多い展覧会となっていましたね。
まず、笠木治郎吉という画家の作品。
はじめて聞く名前だが、まだまだ全貌が明らかになっていない画家らしい。油絵かと思うと、よくよく見ると水彩画!漁師や猟師の生活がリアルに描かれている。
会場に入るとまず高橋由一の「薄墨桜花輝耀の景」が迎えてくれる。よく常設展示でみる作品ですね。
懐かしい風景や、懐かしい人々の暮らしが描かれた作品の数々が並ぶ。
なんか、落ち着きますね~
水彩画のよさがよく出た作品が多かったかと。
徳川慶喜の作品があったけれど、絵を描いたんですね。
気楽な隠居生活だったんでしょうか・・・
チャールズ・ワーグマンの作品もたくさん。
写真よりも、リアルに伝えるべく絵を描いたとのことだけれど、写真より??いや、確かにリアルさはあるけれど。
同じイギリス人画家だと、アルフレッド・パーソンズの作品が好み。
風景画のきれいなこと!光の描き方が好き。
浅井忠や黒田清輝、鹿子木孟郎など有名どころの絵画もあったが、吉田博の版画でない作品が結構あり、新鮮だった。
色の重ね方など版画作品に通じるところがあるなと。「川のある風景」、美しいですねぇ。
富士山を描いた作品もたくさん並んでいたが、個人的には五姓田義松の「旧東海道馬入茅ヶ崎間左富士」がお気に入り。
亀井武二郎の石版・懐古東海道五十三驛眞景もツボ。セットで見てみたい。
最後は日光を描いた風景画が並んでいた。
五百城文哉の東照宮を描いた作品の数々が素晴らしい。すごい緻密に描かれている。日光にある小杉放庵記念日光美術館、是非行ってみたいものだ。
何かこうホッとする展覧会でした。
是非どうぞ。
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