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2020/01/13

【窓展:窓をめぐるアートと建築の旅展】

art-4【窓展:窓をめぐるアートと建築の旅展】 東京国立近代美術館

窓をテーマにした展覧会に行って参りました。
窓研究所とタッグを組んだ展覧会とのこと。

1.窓の世界
バスター・キートンの映画から始まる。「キートンの蒸気船」。
家の壁が倒れてくるけれど、窓のところにいたので助かるという場面。またキートンの映画見てみなきゃ!
郷津雅夫〈Windows〉より
移民が多くするニューヨークの窓辺を撮した写真シリーズ。なんかこう、胸がざわざわするというか、貧しさがつらく見える写真だ。

2.窓からながめる建築とアート

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年表があった。窓というと建築のイメージだけれど、絵画作品も結構ある。確かに!フェルメールやハンマースホイの作品には窓が。浮世絵にも結構ありますね。

3.窓の20世紀美術Ⅰ
茂田井武 <ton paris>より 
パリのイラスト。子犬がかわいらしい。
笑っちゃったのが、ドアノー ヴィトリーヌ、ギャルリー・ロミ、パリ>より
ショーウィンドウをのぞき込む人たちを撮ったものだけど、奥さんは絵を指さしながら何かしゃべっているのに、旦那さんは裸の絵の方に釘付けになって聞いてないという・・・

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ボナール「静物、開いた窓、トルーヴィル」。ボナールらしい1枚で、暖かみのある色合いがよいなあ。

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マティス「待つ」「窓辺の女」。きっとマティスはあると思った!マティスに窓は似合う。「待つ」の方が好み。

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キルヒナー「日のあたる庭」。はっきりとした色彩でなかなか強烈。でも悪くない。
岸田劉生「麗子肖像」。おなじみの作品で、まあ窓と言えば窓か・・・


4.窓の20世紀美術2
クレー「破壊された村」。これは確かに窓あるけれど・・・
「花ひらく木をめぐる抽象」。これも窓といえばそうなのか・・・抽象絵画の発想の源に窓のモチーフがあるんだとか。リヒターの「色のオーケストレーション」もその延長といえようか。
デュシャン「フレッシュ・ウィドウ」。窓そのもの展示なんだが、フレンチ・ウィンドウとかけてるという・・・脱力するなあ。
ロスコ「無題」。まるで大きな窓のような。
リキテンシュタイン「フレームⅣ」。やはりドットだった。

5.窓からのぞく人Ⅰ
安井仲治「<安井仲治ポートフォーリオ>より 流氓ユダヤ 窓」。これ日本だったんですね。ユダヤ人の不安感が伝わってくる。

6.窓の外、窓の内 奈良原一高『王国』
北海道のトラピスト修道院と和歌山の女子刑務所を撮影した作品。いずれも外界から閉ざされた場所をあらわすアイテムとしての窓。

7.世界の窓 西京人《第3章:ようこそ西京に-西京入国管理局》
これは微妙。「とびきりの笑顔か、お腹の底からの大笑い」または「お好きな歌を1小節」または「チャーミングな踊り」を係員に見せないと入国できないとは!いや、いずれもやりませんでしたが。

8.窓からのぞく人II ユゼフ・ロバコフスキ《わたしの窓から》
ポーランドのアーティストの映像写真。自分が住むアパートの高層階から下を通る人たちを撮って、ぼそぼそとしゃべっているものだが、結構想像で勝手なことを言っていてじわじわとくる・・・

9.窓からのぞく人III タデウシュ・カントル《教室-閉ざされた作品》
なんか、怖い・・・

10.窓はスクリーン
マックだと思うけど、それならwindowsでしょ!と突っ込みたくなった。

11.窓の運動学

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シグナール「よろい戸」。これはおもしろい。3つの扇風機で鎧戸が開いたりしまったり。
「帽子」。この映像作品もおもしろかったな。この人の作品はもっとみてみたい。

12.窓の光
ホシヤマタカシの富士山を撮った作品がよい。窓をふさぎ、小さな穴をあけて、ピンホールカメラの要領で撮った作品とのこと。

13.窓は希望 ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス》
これは不思議!特殊なガラスが8枚並んでいて、見る角度により向こうが見えたり見えなかったり・・・

14.窓の家 藤本壮介

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外にある作品。窓がすべてない状態の家・・・いや天井もないと思うのだが・・・

実にユニークな展覧会です。
是非どうぞ。

 

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