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2020/01/15

【ハプスブルク展】

art-5 【ハプスブルク展】 国立西洋美術館

2001151

竹橋から上野に移動、昼食後は西洋美術館へ。
なんと!すごい人!チケットを買う列がすごい・・・結局30分ちょっとかかってようやく購入、中に入ったらまたこれがすごい人で・・・
いやはや人混みでくたびれました。

I ハプスブルク家のコレクションの始まり
コレクションの始まり。ということでマクシミリアン1世の肖像画からスタート。その後いつもの順路とは違っていきなり地下へ。
ほら貝、角、椰子の水差しや杯がおもしろい。
甲冑もいくつか並んでいたが、鼻がとがっていてまるで顔みたいになっているのがおもしろい。みな、馬上でつけるもののようで、スカート状になっていた。

II ルドルフ2世とプラハの宮廷
神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世はクンストカマーという部屋を設け、珍しい品を集めたという。
肖像画があったが、なかなか厳めしい感じの王様だ。
絵画は神話画や宗教画が多く・・・
やはりデューラー作品がよいなあ。ルドルフ2世は熱心に集めたという。聖母の作品がよし。
スプランゲルの作品も気に入った。
「オデュッセウスとキルケ」。動的な作品だ。

III コレクションの黄金時代:17世紀における偉大な収集
1.スペイン・ハプスブルク家とレオポルト1世
スペインハプスブルク家といえば、ベラスケス!
「スペイン国王フェリペ 4世(1605 -1665)の肖像」。あご長い(笑)。これでも控えめに描いたのだろうか・・・
なんといっても「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ(1651-1673)」 。なんてかわいらしい。
他の画家のマルガリータ像もあったのだが、やはりベラスケスの方が出来がよいかと。
「宿屋のふたりの男と少女」。なんかドラマがありそうな感じ。
トマス「神聖ローマ皇帝レオポルト1世(1640 -1705)と皇妃マルガリータ・テレサ(1651-1673)の宮中晩餐会」。晩餐会、人いすぎ。息苦しそうだ。

2.フェルディナント・カールとティロルのコレクション
ハプスブルク家の傍系でティロルをおさめたフェルディナント・カールのコレクション。
ダンディーニ「クレオパトラ」。おなじみクレオパトラが胸を毒蛇に噛ませている絵。ドラマティック。
ヤン・ブリューゲル(父)の作品に基づく「東方三博士の礼拝」。厩ではない気が・・・

3.レオポルト・ヴィルヘルム:芸術を愛したネーデルラント総督
たくさんのコレクションを築いたというレオポルド。
ヴェロネーゼ「ホロフェルネスの首を持つユディト」。イタリアでは多く描かれるユディット。この作品のユディットは平然としている感じ。
ペーテル・パウル・ルーベンス工房「ユピテルとメルクリウスを歓待するフィレモンとバウキス」。動物と静物は専門の画家が描いたとのことだが、人物含め、非常に豊かな表情に描かれていて見応えある。
ヤン・ブリューゲル「堕罪の場面のある楽園の風景」。これは現地で見たのを記憶している。アダムとイブは完全に脇役で、様々な動植物が主役。
ダーフィット・テニールス(子)「村の縁日」。ブリューゲル的な風景。
レンブラント「使徒パウロ」。老齢のパウロ。苦悩が感じられる。斬首される運命を知っていたかのような・・・光がポイント。

IV 18世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
マリア・テレジアからの流れ。
マルティン・ファン・メイテンス(子)「皇妃マリア・テレジア(1717-1780)の肖像 」。堂々たる姿。圧倒される。
マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン「フランス王妃マリー・アントワネット(1755 -1793)の肖像」。アントワネットお気に入りの画家ルブランによる肖像画で母マリア・テレジアに送られた絵。ゴージャス。
またまた晩餐会の様子を描いた絵があったが、これまた人がいっぱいすぎて息苦しくなりそう(笑)

V 18世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
終わりを迎えるハプスブルク家。
最後の皇帝フランツ=ヨーゼフの絵が何枚か。いかにもまじめそうな感じだが、晩年を描いた作品では疲れも見えるような・・・
ホラチェク「薄い青のドレスの皇妃エリザベト」。やっぱりきれいな人だなあ。ウエストが細すぎる・・・悲劇の皇妃、人気ですね。

ハプスブルク家の歴史に興味のある方にはよろしいかと。
是非どうぞ。

2001152

 

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