【印象派からその先へ展】
art-1【印象派からその先へ展】 三菱一号館美術館
【印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション展】に行って参りました。
吉野石膏コレクションというと、時々目にする機会があるのだが、まとまって見るのははじめて。いつか山形美術館にも行ってみたいなあ。
1章 印象派、誕生~革新へと向かう絵画~
まずはバルビゾン派から
コロー
「牧場の休息地、農婦と三頭の雌牛」。この色合いはまさにコロー。
ジャン=フランソワ・ミレー
「群れを連れ帰る羊飼い」。これパスエル画なんですね。夕景が素敵。
「バター作りの女」。農民画家らしい作品。足下の猫がポイント。
ブーダン
「アブウィル近くのソンム川」。空のブーダンらしく空は美しいけれど、海じゃないのでちょっと違うような・・・
ピサロ
「モンフーコーの冬の池、雪の効果」。構図が浮世絵からの影響とのことで、確かに大きく木が描かれているのはそうかも。
「ポントワーズの橋」。これは点描!
シスレー
シスレーも好きな画家だけれど、感想が書きづらい(笑)
今回一番気に入ったのは「モレ=シュル=ロワン、朝の光」。光が美しい。「モレのポプラ並木」もいいなあ。
ルノワール
「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」。今回のポスター作品。目がきれいな女の子だけど、わりと大人びてるような・・・
ワタクシが好きなのは「庭で犬を膝にのせて読書する少女」。これはかなり印象派寄り。
「赤いブラウスを着た花帽子の女」。これがもっともルノワール的だろうか。いろいろな色がのせられている。
ドガ
「踊り子たち(ピンクと緑)」。ドレスの緑がぱっと目に入ってくる。
モネ
充実!
「サン=ジェルマンの森の中で」。これは好きな絵。先日中山道を歩いていたらこういう風景があったのだ!
「睡蓮」。睡蓮もいろいろだけれど、木々が水面に映る絵いいですね。わりとはっきり描かれているタイプの睡蓮。
「テムズ河のチャリング・クロス橋」もよくあるテーマだけれど好き。
セザンヌ
「マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む」。キュビズムの片鱗が!
ゴッホ
「雪原で薪を運ぶ人々」。ハーグ時代、農民画家としての作品。労働の厳しさが伝わってくる。
2章 フォーブから抽象へ~モダン・アートの諸相~
マティス
「緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女」。ストライプがビビッド。それほど個性はまだ強くない。
静物画は結構おとなしめ。
アンリ・ルソー
「工場のある町」。やっぱり不思議なルソー。煙がちょっと変?
ミロ
「シウラナ村」。これはごくごく初期なんでしょうね。こんなミロははじめて。
ピカソ
「フォンテーヌ・ブローの風景」。こうした風景画はめずらしい。
女性を描いた作品はピカソ的。
ブラック、カンディンスキーはなにげに好き。
ヴラマンク
「大きな花瓶の花」。これこそフォービズム。
意外に風景画がよい。
3章 エコール・ド・パリ~前衛と伝統のはざまで~
ユトリロ
「モンマルトルのミュレ通り」。白の時代の作品。どれもカクカクとした感じ。
シャガール
ここのコレクションの中で、シャガールも多かったんですね。
どれもシャガールらしいモチーフが満載。
「グランド・パレード」はなんと92歳の時の作品だそう。全然衰えてないですね。
素晴らしいコレクションです。
是非どうぞ。
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