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2020/02/01

アーナルデュル・インドリダソン『声』

本日の本

book-1 『声』 アーナルデュル・インドリダソン著 創元推理文庫

STORY:クリスマス目前。ホテルの地下で、元ドアマンの男がめった刺しにされて殺された。捜査官エーレンデュルはやがて男の悲しい過去を知る。

☆☆☆☆エーレンデュルシリーズ第3弾。

アイスランドのミステリ。作者の名前がどうしても覚えられない(苦笑)。

1作目、2作目も大変な力作だった。
そして、いずれも辛く暗いお話で読むのがしんどかった。

この3作目も同じ。
これでもかと辛いお話が続く。

メインのお話では、殺された男の過去の栄光と転落、家族との悲しい関係が描かれ、もし家族の過度な期待がなかったら、もし家族があたたかく彼に接していたら・・・こんなことにはならなかっただろうと悲しくなる。

エーレンデュル刑事と娘との関係は1作目から語られてきて、徐々に明るい兆しはあるものの、エーレンデュルの子どもの頃のつらい体験が語られ、今後どうなるのか・・・

部下のエリンボルク刑事が担当する、父親による息子の虐待事件もつらく・・・

というわけで、最後までしんどいのだが、いやでもこれまた読ませるミステリだった。ミステリという形をとった家族の物語だったといってもよいだろう。

 

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