【パッション20 今みておきたい工芸の想い展】
art-9 【パッション20 今みておきたい工芸の想い展】 東京国立近代美術館工芸館
旧近衛師団司令部庁舎(明治43年築)である赤煉瓦の建物を使用した工芸館だが、金沢へ移転のため、閉館することとなった。
この展覧会(3月8日まで)が、この場所でのラストの展覧会となる。
ということで、行ってみた。
芹沢銈介展に行って以来久々だったが、これで終わりというととても寂しい。
展示は古いものから新しいものまでいろいろ。
楽しい展覧会でありました。
日本人と「自然」
1)作ってみせる
宮川香山。今はすっかりおなじみの香山。もちろん高浮彫の花瓶もいいのだが、すっきりとした色入菖蒲図花瓶が素敵だった。
2)囲みとって賞でる
ワタクシは着物を着ないのであまりよくわからないのだが、志村ふくみの青い着物きれいでしたね。
オン・ステージ
3)垂れ下がって気を吐く
この展覧会で一番印象に残ったのが、小木名陽一「赤い手ぶくろ」。インパクトありますね~なんかスパイダーマンみたい・・・爪がカラフルなのもおもしろい。
4)ジャパン・プライド
鈴木長吉「十二の鷹」。なんてリアル!一羽一羽違うのだけど、ホントよく特徴をとらえていると思う。
回転時代
5)モダンv古典
杉田禾堂「用途を指示せぬ美の創案」。いや、ホントこれって何に使うの?
6)キーワードは「生活」
壁掛けが素敵。
藤井達吉の電気スタンドは、ちょっとアール・ヌーボー的?
7)古陶磁に夢中
石黒宗麿の作品が並ぶ。唐三彩の馬もすきだけど、一番のお気に入りは魚が描かれたお皿。
8)線の戦い
シンプルな美しさの白磁。
9)私は旅人
民藝運動。芹沢銈介の装幀、いいですね。
伝統⇔前衛
10)「日常」
芹沢銈介のマッチ、カレンダー、うちわ。欲しい!
野口光彦の童子人形がなかなかのインパクト。ユーモラス。
11)人間国宝
人間国宝の作品というと古風かと思うと、意外と斬新だったりするのですね。
12)オブジェ焼き
前衛陶芸。なんだこれ?と思ったりするが、それが狙いなのかも?
13)日本趣味再考
これはなんだろう?何の形?と思うものがぞろぞろ。蛇?ドーナツ?
中村錦平「日本趣味解題 閉ジタ石」は、いろんなものを貼り付けた石・・・で前衛的。コラージュの一種だろうか?
松井康成「西遊記」。この色いいなあ。お隣の面もなんだか気になる・・・
14)生地も一色
人間国宝の友禅作家の着物。渋い。
15)「工芸的造形」への道
前庭にあった橋本真之の作品。
16)素材との距離
田嶋悦子「Cornucopia08-Y2」。お花のイメージ?意外と好き。
工芸ラディカル
17)瞬間、フラッシュが焚かれたみたいだった
羅。透け感がポイント。
18)オブジェも器も関係ない
高橋禎彦のガラス。ちょっとこの色は苦手かな・・・
19)人形は、人形である
四谷シモンの人形。一頃よくテレビでも見かけたシモンさん。これまたあまり得意ではない・・・
20)当事者は誰か
留守玲の鉄のオブジェ。なんだかよくわからないけれど、なんかいい気がする・・・
金沢に移転しても是非行ってみたいですね。
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