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2020/03/20

【ふつうの系譜展】

art-11【ふつうの系譜展】 府中市美術館

2003201

本当ならば、ハマスホイの展覧会に行くはずだったのが、コロナの影響で会期が終わってしまい行きそびれてしまった・・・
あまりあいているところがない中、府中市美術館は開館!

毎年恒例の春の江戸絵画まつり、今年はなんと!ふつうの系譜展である。
様々なコンセプトでおこなわれてきた展覧会だが、意表をついて「ふつう」ときましたか!

ほとんどが敦賀市博物館の所蔵品。なかなかのコレクションですね。


序:「ふつう」ではないもの-たとえば、蕭白や又兵衛
まず、ふつうの前にふつうでない絵を。
伝岩佐又兵衛「溶解退治図屏風」。武士たちの顔がおもしろいのだが、千手観音が矢を放っているらしい?どこかに描かれていたのかな?いや描かれていないと思う。
曽我蕭白が3枚。「鍾馗図」は上から描いていたら紙が足りなかったみたいに、下が寸詰まり・・・
「騎驢人物図」はおつきの者がいやにカメラ目線なのが気になる。
又兵衛や蕭白は敦賀市博物館では持っていないから、これらは個人蔵などである。

1:ふつう画の絵画史
ふつう部門に移る。
(1)専門は「まろ画」-土佐派とやまと絵
土佐光孚「仙洞御所修学寺御幸図」。優美な画風だけれど、どこから見て描いているのか・・・構図がおもしろい。
同じく光孚の「花丸文様屏風」。非常にデザイン的。これいいなあ。
土佐光起「菊鶉図」。うずらがかわいい。
冷泉為恭「五位鷺図」。五位鷺がこの名前になったいわれを知る。なるほどね。ちょっと五位鷺とは違う感じだけど。
「童子読書図」。さらさらっと描いているのがいい感じ。


(2)専門は「中国」を見せること-狩野派
狩野探幽「観音・鯉図」。登る鯉が力強い。
狩野栄信の「菊慈童・菊図」。菊が結構カラフル。


(3)「斬新」から、あっという間に「ふつう」へ-円山応挙と円山四条派
大好きな円山応挙!
「紅葉白鹿図」。鹿の毛並みがリアル。
2枚の「狗子図」。同じ子犬をモデルにしているらしい。かわいい~
森狙仙作「藤下遊猿図」。やはり猿といえば狙仙!これまた毛並みがリアルなこと。

(4)パーフェクトな形-原在中と原派
今まであまり注目したことがなかったが、原在中いじゃないですか。
「二見浦富士図」。富士山と太陽と。位置が変な気もするけれど、いい風景。
「富士美保松原図」。これもいいな。
しかしなんといっても「養老滝真景図」。北斎のような滝。いやそれ以上?幅広いうどんだか、さらしのような。シュール。
「嵐山図」。緑が鮮やか。
「柳樹駿馬図」。馬の柄がなんだか変。

(5)「奇想」と「ふつう」の間-岸駒と岸派
岸駒も結構インパクトありますね。
「白蓮翡翠図」。葉が枯れたり破れたりした様子をここまで描くかねというとことろまで描く。
「富士山」。震えるような筆の運び。もやっとする。
しかしなんといっても「寒山拾得図」。二人に表情も不気味なのだが、なぜ赤いサンダルや青い靴を履いているのか・・・

(6)「ふつう画」のゆくえ-明治以降の画家
幸野楳嶺「雪中清水寺」。雪が美しい。
塩川文麟の「柳汀飛蛍図」。蛍がほのかに光る。きれい。
鈴木松年の「朝陽蟻軍金銀搬入図」。蟻が金銀を運ぶ様子。なぜ蟻を描いたのか??

2:ふつう画の楽しみ方
(1)「精密さ」と「たゆたう感じ」
なんか気に入ったのは原在正「七草図」。よく見ると結構細かい。
岸恭「四季花卉図屏風」。これもいい。
橋本長兵衛(初代)「仙人図」。これは笑ってしまう。楽しい。

(2)「絵の具の美しさ」と「墨の深さ」
最後に驚いたのは中島来章「三国志武将図屏風」。マンガチックで、色はどぎついくらいに鮮やか。これが円山派なの??

ふつうがおもしろい展覧会でした。
後期も是非行きたいですね。

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