【市民からのおくりもの2019―平成30年度 新収蔵品から―展 】
art-21 【市民からのおくりもの2019―平成30年度 新収蔵品から―展 】 江戸東京博物館
当初行く予定にはしていなかったのだが、すみだ北斎美術館に行くのでついでに行こうということになった。タダだし!
この展覧会は、昨年度、新たにコレクションに加わった作品を展示するもの。
第1章 江戸の治政
2代将軍徳川秀忠の肖像画があった。秀忠の肖像画はほとんど残っていないそう。影が薄かった?
今まで知らなかった、幕末の三舟の一人、高橋泥舟(他は勝海舟、山岡鉄舟)に関する資料がたくさんあったのだが、なかなか味わい深い書画を書いたのですね。骸骨やカッパなどなど、禅画風だ。
第2章 江戸東京の娯楽と町の姿
浮世絵がいろいろ。
国貞や国芳などが並ぶが、おもしろかったのは国芳の「當盛見立人形之内 粂の仙人」。洗濯する若い女性の白いふくらはぎに惑わされ、飛行していた粂仙人が落ちた・・・という伝説。
明治に入ってからの歌川国利「東京名所下谷ステイション蒸気発車之図」、静斎年一「諸工職業競 時計師」など色鮮やかな浮世絵もまた楽しい。
一番気に入ったのは柴田是真「猫と筆紙」。
第3章 関東大震災と復興
博物館では関東大震災に関する資料を収集しているそう。
写真、ポスター、ビラ、新聞や文書、絵画など。なかなかに生々しいものもある。
佐藤素洲の「大正震災図絵 浅草之巻」3点は火に包まれる様子が恐い。
衛生に関するポスターや、人々を鼓舞するようなビラなど、いつの時代も同じですね。
「新版大震災帝都復興双六」などという勇ましいものもあった。
第4章 昭和の記憶・記録
前川國男が設計した笠間邸のドアの展示があった(平成18年取り壊し)。重厚なドアなのだけど、セコムのステッカーが貼ってあるのがちょっと・・・
懐かしい丸メンコ。リアルタイムで見たことがあるわけではないのだけど、月光仮面とか力道山とか赤道鈴の助とか?なんか懐かしい。
特別企画「『青』でみる江戸東京」
コロナとたたかう医療従事者の方々への感謝の気持ちを表す青色の作品を集めたコーナー。
なんといっても広重ですね。広重ブルー!
そして、川瀬巴水も。「東京二十景 明石町の雨後」が気に入りました。犬がポイント!
機会がありましたら是非どうぞ。
« 両国:かくや 両国店 | トップページ | 金沢百万石エール IPA »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 【英一蝶展】(2024.10.14)
- 【田中一村展】(2024.09.23)
- 【生誕130年 芹沢銈介の世界展】(2024.09.14)
- 【ルーヴル美術館の銅版画展】(2024.08.23)
- 【フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線】(2024.08.21)
コメント