河鹿園
夏休み初日の土曜日。
突如思い立って、ドライブに出かけることになった。
目的地は御嶽駅の近くの河鹿園。対岸には玉堂美術館がある。
出発したのも遅かったのだが、途中渋滞もあり、お昼も食べてということで、到着は3時。5時までと思っていたのだが、コロナの影響?4時までとのことだった。入場は3時までだったのでギリギリセーフだった・・・
河鹿園は、大正14年創業した割烹旅館。
4棟、約一千坪の建物の中に、大広間と16の客室があるという。
国登録有形文化財。
建物も一見の価値があるが、美術品もなかなか。
ちょうど昨日まで【夏季館蔵展】をやっていて、とても充実していた。
各部屋に書画が飾られいるのだが、各部屋趣きが違っていて、部屋にあった書画でいいなあと。
景色ともマッチした書画が展示されていて、部屋ごと美術品という感じだった。
建物としては、屋久杉を欄間に使用していたり(建設当時は屋久杉を使用することができたそう)、当時のガラスが残っていたり・・・
ちょっと迷路的な建物探検は楽しい。
まずは2階の紅葉の間からスタート。
長澤蘆雪「軍鶏図」や応挙の「芭蕉に猫図」「仔犬図」など。猫がちょっと恐い。若冲の「文鳥図」がかわいい。
ここの欄間が屋久杉だった。
川合玉堂の書も立派。
(ちなみに写真は撮ってもよいが、接写はおやめ下さいとのこと)
その後、下りつつ各部屋を見てまわる(階段が以外と急だ)。
外を見ると、ラフティングをやっている人たちがいる。
富岡鉄斎は絵もごついが字もごつい。
「漁村照図」。
土田麦僊の金魚の絵は涼しげだ。
高村光太郎の書の下に置かれていた風神雷神の茶碗がとても気に入った。
与謝蕪村の妖怪絵巻が展示されていたお部屋、いいですね。
特に下の方の階のお部屋からの眺めが素敵!。
富士山!三保の松原をあらわしているそう。
菱田春草の「童子水牛図」。春草は大好きな画家の一人。
橋本雅邦の「雨中白鷺図」もいいですね。
大広間。
旅館を美術館として残す・・・なかなかいい試みかと。
帰りにわさび漬と多満自慢のお酒を買って帰宅。
ふとした思いつきで出かけたのだが、とても楽しい一日でした。
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