【ピーター・ドイグ展】
art-22【ピーター・ドイグ展】 国立近代美術館
スコットランド出身の画家ピーター・ドイグ展に行って参りました。
現代絵画はあまり得意ではないのだけれど、ドイグならば多分OK?ということで見に行くことに。
撮影は全面的にOKでした。
第1章 森の奥へ 1986年〜2002年
このパートは、なんとなく懐かしい風景画かなと思いつつ見始める。
「ブロッター」
凍った水の上に立つ男。静かな雰囲気の絵。
「スキージャケット」
まるで、ブリューゲルの冬の光景のような絵であるが、なんと日本のスキーリゾートの広告写真を参照して描かれているとのこと。
細かい人、人、人。
「エコー湖」「カヌー=湖」
ふーん、湖を描いた絵か・・・と近づくと何か不穏な空気が・・・湖を見て耳をふさぎつつ叫んでいる人、カヌーの上に倒れている人(死んでる?)。ぞぞーっとくる絵。
なんでも、「13日の金曜日」からインスピレーションを得た描いたとのことだけど、ラストってこんな場面だったっけ?覚えていない・・・
「のまれる」
これも同様かな。やっぱり恐い。
「街のはずれで」
右端に立つ男性の顔色というか体の色がなんとも気持ち悪く、木々は海藻のよう・・・これが恐くなければアンリ・ルソーになりそうな絵だ。「天の川」も似たテイストの絵。
「ロードハウス」
画面を3分割している。つながっているようなつながっていないような・・・
色も青から赤へと変化していておもしろい。
「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」
一瞬、グエル公園かと思ったがドイツのダム湖とのこと。なんかカラフルで楽しいけれど、二人の人物はいったい?
第2章 海辺で 2002年〜
「ペリカン」「赤い船」
南国な雰囲気が漂う絵。トリニダード・ド・ドバゴへ移住して以降の絵で、怖さ不気味さはなし。
「無題(パラミン)」
これは青鬼?
「ラペイルーズの壁」
ピンクを基調とした絵。これいいな。小津安二郎の映画「東京物語」の静けさを念頭に置いて描いたとのことだが、あまり結びつかない・・・
「ピンポン」
これまた不思議な絵。男がピンポンをしているのだが、相手がいない。そして、きっちり積み上げられたビールの箱はなんなんだろう。
「スピアフィッシング」
銛?を持った人が乗った船にいる黄色いマントをかぶった女性はいったい誰?銛を持つ人が驚いて見ているような?いろいろ想像してしまう絵だ。
「ボート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)」
外を闊歩するライオン、透明になりかかった人物、格子窓の向こうに見える男。人間はとらわれの身?ということを表しているのか。
「影」
影のように見える黒いマントの男だが、骨が透けてみえているという・・・生きている人なのかどうか・・・
「赤い男(カリプソを歌う)」「水浴者(カリプソを歌う)」
主題より後にいる男に蛇が絡まっているのが気になる・・・
第3章 スタジオフィルムクラブ - コミュニティとしてのスタジオフィルムクラブ 2003年〜
トリニダード・ド・ドバゴで友人と開催していた映画上映会のためのポスター。
見ても何の映画?というのもあったりするが、「ブルーベルベット」はわかりすぎるほどわかった。耳で!
日本の映画も結構あって、好きなのかな?
おもしろい展覧会でした。
是非どうぞ。
« 日光街道歩き(第6回) 幸手宿~栗橋宿~中田宿~古河宿4 | トップページ | 中野:大門 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 国立西洋美術館 初展示&新収蔵作品(2025.01.13)
- 【モネ 睡蓮のとき展】(2025.01.12)
- 【総合文化展】(2025.01.05)
- 【博物館に初もうで展】(2025.01.04)
- 【小杉放菴展】(2024.12.30)
コメント