【The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション展】
art-23【The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション展】(後期) 東京都美術館
終了間際に前期も行った展覧会へ。
前期がとてもよかったので、総入れ替えの後期も見ることにした。
もちろん予約制。
前期に行った時は結構すいてるなと思ったが、終わり間際だったからか、予約制でもまあまあ人がいました。
前期に長々と書いたので、後期は簡単な感想程度で。
第1章 初期浮世絵
初期の浮世絵を見ることはあってもこんなに大量に見るのはめったにないこと。まとめて見てみるとこれがいいんですね~
鮮やかな浮世絵もよいけれど、単色~筆彩色、版彩色の作品もよい。
菱川師宣、よくよく見ると、女性の顔が見返り美人だ!
第2章 錦絵の誕生
なんといっても鈴木春信。
前期より気に入った作品が多かったですね。
「座鋪八景」、「風流諷八景」など風流。
「雪中相合傘」は大好きな作品だ。
鈴木春重=司馬江漢もおもしろい。よくよく見ると微妙に西洋画風だったりするのだ。
残念ながら歌舞伎の素養がないので、役者絵というと表情を楽しむしかなく・・・やはりもうちょっと歌舞伎も勉強した方がより楽しめるかも?
ちなみに、歌舞妓芝居之図は結構好きだったりする。
第3章 美人画・役者絵の展開
鳥居清長の美人画もきれい。ちょっとデフォルメしすぎではあるけれど。
こんなスタイルのいい人はいなかったに違いない・・・
今回一番気に入ったのは「六郷渡船」。
そして喜多川歌麿。「高名三美人」は好きな作品だけれど、今回おもしろいと思ったのは、「五人美人愛敬競」のシリーズ。地名の判じ絵が描かれていて、解読するのが楽しい。
写楽の大首絵はしばしば見るけれど、どれも大迫力だ。
第4章 多様化する表現
北斎の初期の頃の作品が3点。初期はごくごくフツーの師匠に似た感じの作品だ。
渓斎英泉の美人画も前後期通してだいぶ見たけれど、なかなかよいかも?
歌川国貞もまた美人画で有名だが、前期も出ていた風景画がめずらしく、見られてよかったなと。
第5章 自然描写と物語の世界
安定のラインナップ。
前期も見たぞ?と思ったら、別の摺りだった富嶽三十六景。微妙に違うんだよな~
何度見てもいいですね。瀧廻りも名橋奇覧も。
風景ではないけれど、「杜若にきりぎりす」。これも好き。
広重も定番が並ぶ中、「月二拾八景之内」のシリーズはいままであまり見たことがなかったかも?ずいぶんシリーズものを手がけてるんですね。
国芳の「東都富士見三十六景」も是非まとめて見てみたいものだ。
「蛸の入道五拾三次」シリーズには笑いました。
というわけで、前後期あわせて450点以上。
充実した展覧会でした(すでに終了しています)。
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