【1894 Visions ルドン、ロートレック展】
art-24【1894 Visions ルドン、ロートレック展】 三菱一号館美術館
開館10周年記念の展覧会に行って参りました。
1894とは?
三菱一号館が丸の内の最初のオフィスビルとして建てられた年。
この年あたりに活躍した画家たちの作品を紹介する展覧会で、三菱一号館、岐阜県美術館の作品+数点のひろしま美術館の作品で構成される。
1 19世紀後半、ルドンとトゥールーズ=ロートレックの周辺
モローからスタート。というのが意外だった。
ドガ、ミレー、シスレー、ピサロ、セザンヌ、モネ、ルノワールと続く。
モローの「ピエタ」、セザンヌの「リンゴとテーブルクロス」がお気に入り。このリンゴはゆがみが少ないですね。
ベルナールもいいな。
岐阜県美術館いいもの持ってる!
2 NOIR─ルドンの黒
ルドンは後年鮮やかな色彩の作品へと変化していくが、黒の時代がやっぱり好き。
幻想的な作品が並ぶ中で、騎馬兵を描いた2枚はめずらしく風景版画(多分)。「永遠を前にした男」も風景画かと思いきや、むむう、この男がゴリラにしか見えない・・・
「骸骨」とかはじめて見た作品もあったけれど、好きなのもきていた!「蜘蛛」(4での展示)。
ルドンはちょっと不気味だったりする作品も多いけれど、ユーモラスな作品もあり、これはその代表かと。
3 画家=版画家トゥールーズ=ロートレック
まずはアリスティド・ブリュアン。
よく見る作品の他、スケッチもあり、モノクロ作品もあり。
4 1894年 パリの中のタヒチ、フランスの中の日本─絵画と版画、芸術と装飾
ルドン「眼をとじて」。これもいいなあ。
ロートレックも有名な作品がいろいろだけれど、女性を描いた作品、どれも悪意があるような・・・
三菱一号館といえばの、ヴァロットンもあり。相変わらずちょっと悪意を感じる作品も多い中、好きな作品は「怠惰」。のびた猫がツボ。
ゴーギャンの「ノア・ノア」。いろんな摺りがあるんですね。
5 東洋の宴
山本芳翠をまとめてみたの、はじめてかも。
「浦島」。これは突っ込み処満載。こんなに洋風な浦島??
ゼウスみたいなおじいさんとか、竜宮城が西洋のお城みたいとか。浦島もなんかフェミニンで・・・
このパートでは藤島武二の2点がお気に入り。
青木繁の「海」もいいなあ。
6 近代─彼方の白光
セザンヌの「座る農夫」。これが見られてうれしい。塗り残しがあって未完成?ちょっとキュビズムはいってる作品だ。
ルドンもカラフルになった後の作品がたくさん。
もちろん「グラン・ブーケ」もあったけれど、「快方にあるアムール」の余白がおもしろい。ケンタウロスとかアポロンとかもいいですね。日本的な屏風も。
セリュジェの「消えゆく仏陀-オディロン・ルドンに捧ぐ」も気になった作品。
シダネルの絵が見られたのもうれしい。
いいコレクションです。
是非どうぞ。
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