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2020/11/21

マウリツィオ・デ・ジョバンニ『P分署捜査班 集結』

本日の本



book-14 『P分署捜査班 集結』 マウリツィオ・デ・ジョバンニ著 創元推理文庫


STORY:マフィアに情報を流したと疑われたロヤコーノ警部は閉鎖寸前のP分署に送りこまれる。集められた警官たちは、何か問題をおこして厄介払いされた者たちばかり。資産家の女性の殺人事件、少女の監禁事件の捜査にあたるが・・・


☆☆☆☆イタリアの警察ミステリ第1弾。


21世紀イタリアの87分署!とのうたい文句を見て読んでみることにした。
87分署シリーズ、数冊しか読んだことはないけれど、好きなんですよね~


シリーズ第1作ということで、登場する警官たちの人物像が語られるのだが、なんとまあ個性的な面々(笑)
主人公のロヤコーノ警部なんてフツーな方・・・
仕事熱心すぎるパルマ署長、とりつかれたようにある捜査を続けるピザネッリ副所長、家庭内に大きな問題を抱えたIT担当カラブレーゼ副巡査部長、暴力の衝動をとめられないロマーノ巡査長、銃が好きで発砲事件をおこし異動させられたディ・ナルド巡査長補、スピード狂のアラゴーナ一等巡査。


彼らの私生活も語られつつ(これまた問題だらけ)、資産家女性殺人事件をメインとして、いくつかの事件の捜査が進む。
捜査自体は地味だけれど、じわじわと真相に迫っていく過程がおもしろい。


ワタクシ、やっぱり警察小説が好きなんだな~と。


登場人物たちのその後も含め、次作が大いに楽しみだ。
今回の事件もすべてきちんと解決されたわけではないし、どうなることか・・・


 

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