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2021/01/13

【琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術展】

art-5【琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術展】 アーティゾン美術館

昨年2月以来のアーティゾン美術館。
その後も行きたい展覧会はあったものの、コロナの関係で機会を逸してしまい・・・
ようやく2回目である。

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今回の展覧会は、日本とヨーロッパ、東西の都市文化が生んだ琳派と印象派の作品を比較するというユニークなもの。
アーティゾン、印象派の作品はたくさん持っているけれど、琳派の作品も結構持っていたことに驚いたのでした・・・


序章   都市の様子
(1.京 前期展示)
2.江戸(後期展示)
ということでまずは江戸図屏風がばばーんと!
前期の洛中洛外図屏風は前回ここにきたときに見たのでした。
京都に比べ、昔の江戸は田舎というか、建物が少ないですね。雲がキンキラキンなのがまばゆい・・・
鈴木其一「大山祭図」。ちゃんと大太刀も見えますね。
3.パリ
ピサロの「ポン=ヌフ」、ゴッホの「モンマルトルの風車」。ゴッホは印象派風だ。
ユトリロの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」はパステル画。ユトリロのパステル画はあまり見たことがなかったかも?

第一章   the  琳派
1.花木草花
酒井抱一「芥子藪柑子図」。上品でいいなあ。こういうの、アーティゾンが持っていたとは!

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しかし、このパートで一番気に入ったのは、酒井抱一・鈴木其一の「夏図」。十二ヶ月全部見てみたい。
2.物語絵(後期展示)
なんといっても、俵屋宗達「蔦の細道図屏風」(相国寺)。雅だな~
伝尾形光琳の「扇面業平蒔絵硯箱」もいいけれど(すごく下ぶくれ・・・)。
3.墨の世界(前期展示)

第二章  琳派×印象派
1.継承

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池田孤邨「青楓朱楓図屏風」。青(緑)と朱の対比が美しい。
鈴木其一「藤、蓮、楓図」は其一としては正統派の絵ですね。
コロー、ピサロ、シスレー、いずれもよく見る絵だ。シスレー好き。
2.水の表現
このパートの琳派と印象派の対比がなかなかよかった。

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酒井道一「松島図屏風」。特に波の表現が漫画的というかデザイン的でおもしろい。モネの「雨のペリエ-ル」の波なんてかわいいものだ(笑)。

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シニャックの2点は水彩なのだけど、シニャックっぽくないというか。これはこれで悪くない。
モネの睡蓮では、水に映る木を描いている「睡蓮の池」の方がおもしろい。
3.間
こういうテーマもまたおもしろいですね。
だーんと鎮座しているのが俵屋宗達「風神雷神図屏風」。風神と雷神の独特の間・・・それより風神雷神がマンガチックな方がおもしろいけれど。

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間としてもっとおもしろいのは、渡辺始興の「六歌仙図」。ぎゅうぎゅうに詰まっているし、小野小町が向こうを向いちゃってる(笑)
対する印象派は、ドガの踊り子やセザンヌの水浴図。間としてとらえてるのか・・・なるほど。「水辺の人物たち」がぎゅうぎゅうすぎる・・・
4.扇型

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中村芳中「四季草花図扇面貼交屏風」がなかなかきらびやかでよいが、もっと気に入ったのがマネ「白菊の図」。案外あうんですね。
5.注文主
尾形光琳「中村内蔵助像」。光琳の人物画というのはあまり見たことがないですね。
ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」「少女」はしばしば見る絵。

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ロダンの彫刻「シャヴァンヌ」ははじめて見たかも。

第三章   the  印象派
1.都市市民の肖像
ここからはまあほぼ常設展示と変わらない感じ。
ということでお気に入りをあげていく。
セザンヌの「帽子をかぶって自画像」とマネ「自画像」。マネの勝ち!
モリゾ「バルコニーの女と子ども」。子どもがかわいいのと、風景が意外にしっかり描かれているのがポイント。
カイユボット「ピアノを弾く若い男」。いつ見てもピアノの形がおかしい。
2.静物への関心
セザンヌ「鉢と牛乳入れ」。小さな作品だが、このゆがみかたはまさにセザンヌ。
ゴーガン「馬の頭部のある静物」。置いてあるものが東洋的。
3.神話的世界
ブールデルの彫刻は結構好きなんだけれど、絵画はそれほど得意ではなかったのだろうか・・・
4.郊外への憧憬

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モネはどれも好き。特に「黄昏のヴェネツィア」のこの色!いいなあ。

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カイユボットの「イエールの平原」の緑もきれいですね。

終章  都市を離れて

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ラストは鈴木其一の「富士筑波山図屏風」にはさまれたセザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」。この展示の仕方はナイス!
サント=ヴィクトワールまで日本の山に見えてきてしまった・・・
 
階を降りると石橋財団コレクション選。

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最近アボリジナルアートもコレクションしているとのことで何点か。いいですね。

特集コーナーは久留米をめぐる画家たち。
青木繁、坂本繁二郎、古賀春江など。

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是非どうぞ。

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