【与謝蕪村展】(前期)
art-9【与謝蕪村展】(前期) 府中市美術館
いつも楽しみにしている府中市美術館の春の江戸絵画まつり、今年は与謝蕪村である。
昨年は「ふつうの系譜展」だったが、前期展示を見にいって後期も是非行こうと思っていたのに、コロナで休館してしまい、結局見られなかったのだった・・・
今年は一人の画家にスポットをあてるという試みだが、副題が「ぎこちない」を芸術にした画家だそう。
ぎこちないとは?上手い下手ではなく、線描や形のぎこちなさ、そこから生まれる親しみやすさ、かわいらしさ・・・ということらしい。
ぎこちなさに注目して、与謝蕪村を見たことはないですね。
なんかゆるーくて、ふっと笑ってしまうような絵や、なんか変な・・・不思議な絵というイメージなのだ。
以下、気になった作品を。
「方土求不死薬図屏風」からスタート。
解説に、描き方も、思い切りがあるのか無いのか、どちらとも言えない感じとあったが、確かに線が不安定なような・・・
「田楽茶屋図屏風」とても楽しげ。
「風虎図屏風」強い風が吹いているのに、虎はきょとんとした表情。虎が可愛すぎる。
「野馬図屏風」これはかなり゙上手い゙絵なのでは?
「酔老図」かなり酔っ払ってるな~支えられないと歩けない人も・・・
「福禄寿図」福禄寿の顔はしわしわなのに、体にあまりしわがないというアンバランス!
「奥の細道屏風」蕪村は芭蕉にあこがれてその足跡をたどっている。大変な旅だと思うのだが、この屏風を見ると楽しい旅に思えてくる。
蕪村の字、読みにくいわけじゃないけれど、おもしろい字ですね。
「日の春を」画賛 この鶴の足、変!
「銭亀や」円山応挙画・与謝蕪村賛。応挙と蕪村の住まいは近く交流があったとのこと。応挙の絵はスマートですね。
「よい夢の」画賛 呉春画・与謝蕪村賛。呉春は蕪村の弟子。画風は確かに似ている。呉春画・与謝蕪村賛の作品はいくつかあったけれど、これが一番好き。コウモリがかわいい!
「松林帰樵図」松が生きてるかのよう。
蕪村・呉春「白箸翁・元政身延詣図」ちょっとグロテスク。蕪村の描いた方、お爺さんの顔どうなってるの??顔中ひげ(笑)
「四五人に」自画賛 てんでんバラバラに踊る人たち。五人いると思うけど!
「薄に鹿図」うーん、なんか変だ、この鹿・・・
「涼しさに」自画賛 しゃれが効いてるな~兎もゆるくてかわいい。
「鳶・烏図」風の中の鳶、雪の中の烏。迫力あり。
「山野行楽図屏風」トーハク所蔵。見たことあったかな?格調高い作品・・・かと思うと人物はちょっとおもしろい。
「富岳列松図」白い富士山がとても目立つ。これまた松が生きているみたい。
「春野行楽図屏風」「田楽茶屋図屏風」と共通するテイスト。楽しそうだ。
探検隊ワークシートをやって、絵はがき(国芳)をもらう。
てのひらまめびょうぶにスタンプを押してみました。
後期も是非行こう!
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