甲州街道歩き(第7回) 上鳥沢宿~猿橋宿~駒橋宿~大月宿~下花咲宿~上花咲宿~下初狩宿~中初狩宿~白野宿~阿弥陀海道宿1
約2週間ぶりの甲州街道歩き。
前回と同じ電車に乗って、鳥沢駅到着は7時36分。

鳥沢駅はなかなかモダンですね。

駅前に変わった自販機がある!と思ったら、大月桃太郎伝説の自販機。
昔むかし、おばあさんが「桂川」で洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこと大きな桃が「ももくら山」の麓から流れてきて、「鶴島」にて成長した桃太郎は、「岩殿山」に住む悪い鬼の退治に出かけることに。道中、腰に付けたきび団子をあげ、「犬目」でイヌを「鳥沢」でキジを、「猿橋」 でサルを家来にし、鬼を征伐、里の人々に幸せな暮らしが戻った・・・という伝説なんだそう。
桃太郎といえば岡山県だけれども、岡山で言われるようになる前からこの地に伝説があったらしい??明治23年の菱川春宣の浮世絵の「伽噺桃太郎」に富士山が描かれているんですね。そして、大正時代には猿橋で桃太郎もちが売られていたと。
はじめはなんだそりゃ?と思ったけれど、ちょっと信じつつあります(笑)
さて街道歩き開始。
鳥沢宿は、上鳥沢宿と下鳥沢宿の2宿があって、もうここは上鳥沢宿である。
上鳥沢宿は下鳥沢宿とは合宿。毎月下15日の問屋業務を勤めた。本陣1軒、脇本陣2軒、問屋1軒、旅籠13軒。

旅籠叶屋跡はどの建物だろう?おそらくこれではないかと思う・・・
明治20年の建築で、甲府商人定宿世話方だったという。

明治天皇駐地碑があるところが井上本陣跡だ。

西ノ宮神社。

社殿は朱塗り。

石造物がいろいろ。

庚申塔など。

一石六地蔵もあった。
道は旧道へと入る。

少しいって曲がったところに馬頭観音。

岩殿山が見えてきた。

国道に合流、先を進んで、本来はこの右の道が旧道なのだが、最後、藪の急な道を降りることになる(マップではわからない)ようで、ストリートビューで見ても、道とは思えない・・・ということでここはパスする。
実際は、きれいに刈られていていけそうではあったのだが。
宮谷橋を渡る。

煉瓦作りの橋梁が見えるが、これは八ツ沢発電所第3号水路のようだ。
国道から細い道に入ったり出たり。

稲荷神社には七面大明神なるものがあった。
日蓮宗系において法華経を守護するとされる女神だそうで、七面山山頂のお寺に祀られているとのこと。
道を間違えそうになったところを地元の方に教えてもらい、猿橋到着。

橋の北詰にある芭蕉句碑。
「うき我を淋しがらせよかんこ鳥」。

南詰にも芭蕉句碑。
「枯れ枝に鵜とまりけり秋の暮」(すぐに見つけられなかった)。
明治天皇御召喚所碑もあった。
猿覚善大神。
日蓮聖人が房州から甲州の身延山へ向かう途中、北條氏の追っ手に迫られた際に金毛の大猿と数百の白猿が橋となり日蓮聖人を救ったという伝承に因んで祀られている。

猿橋は橋脚を使わず、両岸から張り出した四層のはね木で橋を支える。
日本三大奇矯の一つ(他は錦帯橋、木曽の桟)で、現在の橋は嘉永4年(1851)の図面を元に昭和59年に復元されたものとのことだ。

展望台に行ってみると、桂川がよく見える。

迫力のある岩。

八ツ沢発電所施設の第1号水路橋。
何年かぶりの猿橋見学を終えて、先に進む。
しかし、猿橋が甲州街道とは知らなかったなあ。
猿橋宿は本陣1軒。脇本陣2軒問屋1軒、旅籠10軒。比較的大きな宿で芝居小屋などもあったそうだ。

円行寺。
参道口に明治18年建立の南無妙法蓮華経題目碑。文久2年(1862)建立の廿三夜塔、道祖神などがある。

三嶋大明神。

きれいな御神輿があった。
(2へ続く)
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