甲州街道歩き(第8回) 黒野田宿~駒飼宿~鶴瀬宿~勝沼宿2
(1より続き)
木橋をいくつか渡る。これはわりと新しい感じ。
三軒茶屋跡。中ノ茶屋とも呼ばれ「蕎麦飯」が名物だったという。
明治天皇御野立所跡の石碑がある。ここで休憩されたわけですね。
むむ、この石像はなんだろう?
次の木橋を渡る。
その先に大きな杉が見えてきた。矢立の杉である。
いやはやホントに大きい。全部は写真に収まりきらない。
根回り幹囲14.8メートル、目通り幹囲9メートル、樹高26.5メートル。
中は空洞になっていて、昔は中に入れたらしいが、今は立ち入り禁止となっている。
北斎の「富嶽三十六景 甲州三島越」を思い出したが、これは矢立の杉ではないのか・・・北斎漫画を確認したところ、第7編にありました!
笹子餅のパッケージの絵は、二代広重の「諸国名所百景 甲州矢立の杉」なんですね。
新しい身代わり両面地蔵があったが、これは杉良太郎が建立したもの。
裏はこんなお顔。
矢立の杉の歌碑もあったが、聞いたことはない・・・と思う。
この前の休憩所で休憩。
県道の方に出て簡易トイレを利用したが、意外ときれいだった(甲斐大和に出るまでトイレはないのでここを利用するとよいと思う)。
さて、出発。細い山道を行く。
細い木橋を渡り、いったん下るが、急な山道をぐいぐい登る。次第にやせ尾根となってきたと思ったら、そこがピークで、急坂を降りると県道に出た。これはもう登山だよね・・・
昔々はこんなところを大名行列が通ったのだろうか・・・
くねくねとした道をしばらく行くと、笹子隧道(登録有形文化財)が見えたきた。
239メートル、幅3メートル。高さ3.3メートル。向こうが見えていますね。
昭和33年、新笹子トンネルが開通、その後中央自動車道の笹子トンネルが開通したため、今ではほとんど車も通らない(峠を越えた向こう側で一台車がきたが、それ以外は全然車を見なかった)。
旧甲州街道は右の登山道に入っていく。
まずまず険しい・・・が先ほどの登りよりは楽・・・道をのぼっていき、少し開けてきたと思ったら・・・
そこが笹子峠(1096メートル)だった。ふー。
笹子雁ヶ腹摺山が気になる・・・
さ、下りだ。
赤い鳥居の天神祠を右に見て、下って行くと、笹子隧道の向こう側に出た。
こちら側は煉瓦じゃないんですね。
そして、甲州市に入った。
こんにゃくゼリーを食べてプチ休憩。
ガードレールの切れ目に甲州街道峠道の標識があり、ここからさらに下って行く。
甘酒茶屋跡。昔、甘酒を出す茶屋があったところだそう。
ここからうっかり県道に出てしまいそうになるが、旧道は「峠(天神社)・・・清水橋」という標識のある細い山道を下ることになる。
林道に合流すると、なにやら工事中?
工事車両を通り過ぎて甲州街道峠道の標識を右に降りる。
木の伐採中なんですかね。
明るい道を進む。
木橋を渡る。
お次は橋がなく、沢を石伝いに渡る。
このあたりは迷いポイントだと読んでいたのでちょい心配だったのだが、川のこちらと向こうにピンクのリボンが巻かれていたので、大丈夫。
この他、矢立の杉からの登り道と笹子峠への登り道がややわかりづらい感じもあったけれど、リボンを見つけられれば大丈夫!!
何せ、山道に入ってから電波はほとんど入らず、不安に思っていたが、ここまでくれば迷うことはないだろう。
笹子沢川を最後の木橋で渡る。
ここが一番恐いと聞いていたが、確かに揺れるな~高さ高いし・・・
けれども、最近丸太の上に板を置いたようで、その板が揺れるものの、前よりは大丈夫になっていた模様。
(3へ続く)
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