【風景画のはじまり展】
art-11【風景画のはじまり展】 SOMPO美術館
連休初日は予約していたSOMPO美術館へ。
去年から外国から美術作品もこなくて寂しい限りだが、この展覧会はランス美術館からきてるのですね。
コロナ以前からランス美術館は改修のため休館中。ということで各地を巡回していたというわけである。
第1章 コローと19世紀風景画の先駆者たち
ランス美術館はコローを27点所蔵しているそうで、今回は16点がきている。
コローというと、もちろん風景画だが、どちらかというとおとなしめな作品が多いはずと思っていたけれど・・・
「突風」という絵の木のすごいこと!うねってる!
いやこれは突風だけじゃないよね?幹が傾いてるもの。
今まで気づかなかったけれど、コローって木がなびいてるんですね。
コローは森とか木のイメージだったけれど、水辺を描いた作品、結構いいなあ。
「湖畔の木々の下のふたりの姉妹」なんかは、心和む風景ですね。
第2章 バルビゾン派
バルビゾン派の代表画家ともいえるテオドール・ルソーの「沼」。広がりのある風景画。
ドービニー「風景、雨模様の空」はいかにもドービニーらしい絵だけれど、「森の中の小川」、ドービニーと言われてもわからない。実験的というかほぼ抽象絵画だ。
シャルル・ジャックは今まで見たことあったかな?羊をよく描いたとのことで、今回の2作品も羊が題材。トロワイヨンの「ノルマンディー、牛と羊の群れの帰り道」が好きだけども。
第3章 画家=版画家の誕生
コローがここにも。ガラス版印刷はちょっと粗い感じ。
ドービニーのエッチングがいいですね。
アトリエ舟のシリーズは前に見ていいなと思っていたのだけど、この線の細かさ!
シェニョーは知らなかった画家だが、羊を描いた作品いい。油彩画も見てみたい。
第4章 ウジェーヌ・ブーダン
次の章は大好きな画家、空の王者ブーダン尽くし!
しかし、今まで見てきたブーダンのイメージの絵は「トルーヴィルの浜辺」のみ。海景画のような帆船を描いた作品ははじめてだ。
そして、「水飲み場の牛の群れ」。これもブーダンなんですねぇ。とはいえ、空の表現はまさしくブーダン。牛の背中がきちっと揃っているところも水平線のようだし。
この絵、気に入ってマグネット購入。
第5章 印象主義の展開
この章がきっと一番人気があるんでしょうね。
ルノワール2点。「風景」はこの色とぼかし具合、まさにルノワール。「ノルマンディの海景」はなんというかもわっとした絵。風景画にもこの色を使うんだなあ。
ピサロ「ルーヴル美術館」。晩年にルーブル美術館をたくさん描いたそうだが、その一つかな。この淡い色合いきれいだなあ。
モネ「ベリールの岩礁」。意外と色濃いめで、岩に光があたっている部分と海の色との対比がくっきりと出ている。
風景画に特化した展覧会。
涼しげで癒やされる展覧会でした。
是非どうぞ。
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