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2021/08/09

【川瀬巴水-版画で旅する日本の風景-展】

art-15【川瀬巴水-版画で旅する日本の風景-展】(前期) 大田区立郷土博物館

先日、町田市立国際版画美術館での展覧会で、川瀬巴水を見たところであるが、そうだ!行こうと思っていた巴水の展覧会にまだ行っていないではないかということを思い出した。
大田区立郷土博物館で開催されている川瀬巴水-版画で旅する日本の風景-展である。

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この博物館は初訪問。
都営新宿線の西馬込駅から5分ちょっとのことろにある。

入場料はなんと無料!
館内証をうけとり、早速2階から見てまわる。

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巴水は画業の大半を大田区で過ごしたということで、この博物館でもたくさんの作品を所蔵しているのですね。

今まで気づいていなかったけれど、代表作「東京二十景」でも5点は大田区の風景である。ついつい増上寺に目がいってしまうけれども・・・
大田区の風景の中では「馬込の月」がいいなあ。夜の空の青色が美しい。

東京二十景ではないけれど、池上本門寺を描いた作品もいいですね。

増上寺だと、戦後の作品「増上寺の雪」も美しいなあ。

やはり、雪とか、夜とか、静かに降る雨とか、夕暮れとか、静かな空気が流れる景色がよいのだ。
巴水は、有名な景色ではなく、自分が描きたいと思う景色を探して描いたそうだが、それがよいのですね。見ていて心穏やかになれる。

始めて見たシリーズが三菱深川別邸の図。いやはや立派なお屋敷だ。
あと、山本海苔店が所蔵している、海苔を干している風景画がノスタルジック。昔はこうやって海苔を干していたんだな・・・

今回、作品の元となったスケッチ帖の展示もありとても興味深い。

めずらしいところでは、人物画、美人画、静物画。巴水というと風景画のイメージだけれど、こうしたジャンルも描いていたんですねぇ。静物画、いいじゃないですか!

おもしろかったのは、御所人形を描いた「巴水人形画集」。
肉筆画とこれをもとに制作して版画が展示されているけれど、どちれも細密に描かれている。人形がコロコロしていてかわいいこと!

めずらしい作品も見られ、とても充実した展覧会でした。
後期は旅先の風景編だそうで、これも見たいですね。

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