ミシェル・ビュッシ『彼女のいない飛行機』
本日の本
book-16 『彼女のいない飛行機』 ミシェル・ビュッシ著 集英社文庫
STORY:飛行機事故で唯一生き残った赤ちゃん。2つの家族が自分たちの孫だと譲らず裁判にまでなる。決定はしたものの、果たして本当はどちらの子なのか?一方の家族から雇われた私立探偵は18年も調査を続けるが・・・
☆☆☆フレンチミステリ。
読み始めからひきこまれた。
600頁以上と長尺なミステリだけれど、飽きることなく読み終える。
この子は誰なのか?
という疑問だけで最後まで引っ張っていくのはすごいですね。
探偵の手記と、姿を消した少女(生き残った子)を追う兄の視点を交互に交えながら物語は進む。
地道な調査を進める探偵だが、いつしか18年の時が流れ・・・
18年目に驚愕の真実にたどりつく・・・
なぜこんなにも時間がかかったのか・・・
いや、18年の月日がたたないとわからなかった真実というのがうまいなあ。
ちょい荒削りなところもあるし、よくよく考えると破綻寸前のストーリーではあるけれど、力技で押し切ったところがなかなか。
単純な謎を一気に読ませるミステリ。
この作者の別の作品も読みたいな。
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