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2022/01/06

【イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展】

art-3【イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展】 三菱一号館美術館

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楽しみにしていた【イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン展】に行って参りました。

イスラエル博物館というのはあまりなじみがなく・・・
今回きている69点のうち、実に59点が初来日だそう。

この展覧会は一部撮影が可能です。

Ⅰ 水の風景と反映
水辺の風景・・・ということでコローからスタート。一気にひきこまれる。
釣り人を描いた3作品。のんびりとした雰囲気がよい。
みな、赤い帽子の男性が描かれているのだけど、モデルは同じかな?
ドービニーはあのアトリエ船から見た風景。
クールベ「海景色」。荒々しい海はクールベならでは。
大好きなブーダンは5点。「川辺の洗濯女たち」のような庶民のみを描いた作品より、「ベルクの浜辺」のように行楽にきた上流階級の人々を描いた作品の方がブーダンらしいかな。「潮、海辺の日没」のような赤い色の絵はあまり見たことがないかも?
モネ「エトルタ、アヴァルの崖」。おなじみのモチーフ。
シスレーもいいですね。「サン=マメス、ロワン川のはしけ」は水面が美しい。
ポール・セザンヌ「川の湾曲部」は初期の作品で、色調も暗く、セザンヌっぽくないが、「川のそばのカントリーハウス」はキュビズムが垣間見えるセザンヌらしい作品。
話題となったレッサー・ユリィ。
この画家さんははじめて聞いたのだけど、分離派に参加したドイツ出身の画家だそう。

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「風景」はちょっと暗めだけれど、少し光が差し込んでいる。幻想的だ。

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モネ「睡蓮の池」。池にうつった木々や雲、空が美しい。
このあとのコーナーでは、DIC川村記念美術館所蔵、和泉市久保惣記念美術館所蔵、東京富士美術館所蔵の同じ構図の作品が集結!好みではDICのかな~それぞれ違いがあってよいけれど。

Ⅱ 自然と人のいる風景

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ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「モルトフォンテーヌ、小さな柵へ続く道」。いいなあ。穏やかな風景。

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「樹々の間に差す陽光」には、なんと!ここにも赤い帽子の男性が!
ピサロ「豊作」。点描ではないですね。明るい色調がよい。「朝、陽光の効果、エラニー」も。

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「エラニーの日没」はちょっと神秘的。

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ポール・セザンヌ「陽光を浴びたエスタックの朝の眺め」。ちょっと未完成な感じもするけれど、建物の感じがいかにも。
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「湾曲した道にある樹」は色ののせかたがいいですね。

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ゴッホ「麦畑とポピー」。強烈な色彩。

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好みなのは「プロヴァンスの収穫期」の方かな。黄色がまぶしい。

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積みわらならばモネ「ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて」。といってもいつもの積みわらの積み方でなく・・・確かに積みわらが女性に見える。
ポール・ゴーガン「ヴォージラールの家」はセザンヌのような家々だ。
ポール・ゴーガン「犬のいる風景」。犬が鶏と喧嘩しているのだが、これ犬??色遣いはゴーガンですね。

Ⅲ 都市の情景
ゴッホ「アニエールのヴォワイエ=ダルジャンソン公園の入り口」はパリ時代の絵で、印象派の影響がみてとれる。
ギヨマン「セーヌ川の情景」。力強い筆致。
そして、レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」。マグネットも購入したが、反射する光の美しいこと!幻想的。
「冬のベルリン」はちょっと寒々しい感じがする。ポツダム広場の方がすきかな。

Ⅳ 人物と静物
ルノワール「レストランゲの肖像」。ルノワールの結婚の証人にもなっている親友を描いた作品で、なんかこう見ていて微笑んでしまう作品。
「マダム・ポーランの肖像」はルノワールにしてはかなりオーソドックス。背景の色がおもしろい。
ルノワールらしいのは「花で飾られた帽子の女」かな。
ピサロ「ジャンヌの肖像」。ピサロの肖像画はあまり見たことがないかも?これは娘の絵だそう。
ヴュイヤール「窓辺の女」。平面的ならしい絵。
ボナール「食堂」。この構図は前にもあったな・・・犬がポイントですね。
レッサー・ユリィ「赤い絨毯」。これも光の描き方がよい。
クールベにも静物画があった!「リンゴの静物」。いやしかし、すごく大きなリンゴなんだろうか?なんか変・・・ゆがんでるし。
変といえばルノワールの「花瓶にいけられた薔薇」の花瓶も・・・
「静物」は暖かみのある色彩でいいですね。

すばらしいコレクションでした。
是非どうぞ。

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