五日市街道歩き(第2回) 小平桜橋~牛浜2
(1より続き)
街道に戻る。
ほどなく立川市に入った。

若葉町のあたりに寛保元年(1741)の地蔵菩薩があった。顔が長い!
砂川十番組が砂川前新田として享保年間(1716-35)武蔵野の新田開発によって拓かれた頃、建立されたが盗難に遭い、現在の地蔵尊は昭和36年に再建され、昭和61に現在地に安置されたものとのことだ。

隣に小さな天保11年(1840)の馬頭観音もある。

文政9年(1826)の月山湯殿山羽黒山三所大権現碑。どこか他の場所でも見たなあ。
砂川地区に入ってきた。
砂川十番からはじまって、進むにつれ番号が若くなっていく。

砂川九番をすぎて、道が右から合流してくるところに、文化11年(1814)の大乗妙典六十六部廻國供養塔があったが、下の部分は修復してあるようで新しい石になっていた。
ちょっと寄り道。川越道緑地古民家園に行ってみることにした。
梅が咲いている。
古民家園到着。
正面に見えるのは小林家住宅である。

トイレがあると思ったら、これは使えないのだった。昔のトイレですね。隣は貯穀倉。
小林家住宅は嘉永5年(1852)に建てられた農家だが、6つの部屋からできていて、約60坪もある。

入ったところは台所(土間)で、各種農機具が展示されている。
お勝手。

ちょうど雛人形の展示があった。この季節歩くと、どこかで必ず雛人形にめぐりあえますね。

囲炉裏の火でいぶされている。茅葺き屋根の家は煙でいぶさないとダメなんですね。

お座敷には火鉢。

この組み方は捻れ組というそうだ。角から見ると水の字に見えるので水組とも言われるそう。

中の間にもお雛様が。

奥の間が素晴らしい。
違い棚が見える。

付書院の障子の細工は見事だ。

奥の間と次の間との間の欄間は漆塗りの菱格子欄間である。

ねこごたつ。
布団をかけた形が猫がうずくまっているようだとか、猫を抱えているような形になるとか説があるらしい。

前庭は、スタッフの方がきれいに筋をつけていた。

古民家園にはもう一つ建物がある。須崎家内蔵である。
木造三階建ての土蔵で、江戸末期から明治初期に建てられたものだそうだ。
須崎家は江戸時代、砂川村八番組の組頭を務め、かつては質屋を営んだ家。この蔵は質蔵として使われていたとのこと。

内部。

箱階段で登っていたんですね。帳面などを収納していたようだ。

砂川十番の大のぼり。
江戸時代末期、神社の祭礼の時に、豊作を願って大幟を掲げていた。
現在は五番、八番、九番、十番組の大幟が残っているそうだが、十番組大幟はその中でも保存状態がよく、幟、竿、彫刻などの部材も残っているとのこと。
ここ、無料で見学できるのいいですね。
(3へ続く)
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