カール・ハイアセン『これ誘拐だよね?』
本日の本
book-2 『これ誘拐だよね?』 カール・ハイアセン著 文春文庫
STORY:ドラッグ漬けの落ち目のアイドル歌手チェリーをスキャンダル記事から守るため影武者として雇われた女優の卵アン。ある日チェリーと間違われてアンが誘拐されてしまい・・・
☆☆☆ユーモア・ミステリ。
初ハイアセンである。
ユーモア・ミステリは大好きなので、前々から読みたいと思っていたのだが、ようやく!
なかなかに過激な、ぶっとび系のユーモア・ミステリ・・・というかクライムコメディというか。
とにかく、登場人物がこゆーい、クセつよの人物ばかり。
落ち目のアイドル歌手チェリーは、おつむが弱く、ドラッグお酒中毒。歌の才能ゼロのお騒がせセレブ(なんか、アメリカのお騒がせセレブ・・・あの人とかあの人を連想させるね)。
チェリーを狙うパパラッチのアボットはピューリッツァー賞を受賞した報道写真家だったのが、汚いやり口で転落、忌み嫌われるパパラッチとなったイカレ野郎。
元フロリダ州知事だが、自然保護過激派の義眼三つ編み老人スキンク。
整形の失敗でおぞましい顔となり、バラクーダに腕を食いちぎられ、草刈り機のアタッチメントをつけた元殺し屋のボディーガードのケモ。
と書いただけでキャラ濃すぎの人物ばかり。
十分不思議ちゃんのアンがまともに見えるという・・・
こうした人物が入り乱れ、ハチャメチャの物語を繰り広げる。
おもしろいのはおもしろいのだけど、ちょっとやり過ぎかなと。
ちょっと濃すぎるな。
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