甲州街道歩き(第13回) 青柳駅~金沢宿~上諏訪宿~下諏訪宿4
(3より続き)

秋葉山常夜燈前の双体道祖神。

こちらも同じ組み合わせ。

またまた共同浴場。うらやましい・・・

公民館の前にあった祝言道祖神。傍らには秋葉山石塔(常夜燈ではない)。

その後国道に合流、清水1・2丁目交差点のところで小さい道に入ると、庶民のための清水がある。水は冷たい。

その先には殿様御膳水が。
高島城に藩主がいる際にこの水を用立てたという。

秋葉神社には、巨木の根元に4つの祠がある。

ここに御衣黄があった。

街道に戻って進むと染一染物店がある。このあたりは染め物店が軒をつらねていたという。

向かいにはかねさ呉服店がある。蔵造りである。
ここからは酒造が5軒つらなる。

まずは真澄。
真澄はよく飲みますね。

十王寺跡の碑。このあたりが上諏訪宿の江戸口だった。
上諏訪宿は高島藩3万石の城下町として栄えた。本陣1、問屋1、旅籠14であった。
諏訪藩主頼水の娘亀姫は嫁ぎ先で書状を下男に託したが、日頃から折り合いの悪かった下男は書状を川に捨て、永明寺に駆け込んだ。頼水は下男の引渡しを要求したが、寺が拒否したため寺を焼き払い下男の首を刎ねここに捨てた。町人達は祟りを恐れ、亡者の裁きをする十王をここに祀った・・・のだそう。頼水って気性の激しい人だったんだろうか・・・
ちょっと寄り道。

ここは予定ではなかったのだが、入ってみておもしろい地蔵がたくさんあったのでじっくり見学してしまったのが法光寺。

これは地蔵ではなくて布袋様かな?

フツーの六地蔵。

言成地蔵尊。

延命ぽっくり地蔵尊。長生きしてもぽっくり逝けたらいいよね。

マスクと帽子の六地蔵。

ともいき地蔵尊。

一番ツボだったのは、よみかきぱそこん地蔵。現代的だな。

お釈迦様もいたり?

ついつい時間をかけて見学してしまったが、続いての見学は正願寺。

曽良の像があった。曽良ってこのあたりの生まれだったのですね。
晩年は幕府巡検使として九州壱岐勝本に渡るが病に倒れ客死。享年62歳。

ということで、曽良のお墓があった。

続いては貞松院。
諏訪頼水の開祖で、当初は慈雲寺だったが、2代藩主諏訪忠恒が、生母貞松院(頼水の妻)の遺志により再興し、貞松院と名を改めている。

延命地蔵尊。

本堂。
松も立派だが、枝垂れ桜が有名みたいですね。

貞松院のお墓。
その他頼忠の娘他のお墓もある。

城向き地蔵尊。
高島藩3代藩主諏訪忠晴(小松三郎左衛門を処刑を命じた人物)が子を若くして亡くし、悲しみから地蔵を建立したが、自然と城の方を向いたという。

ちょっと探してしまったが、家康の六男、松平忠輝のお墓もあった。
家康の勘気に触れて高島城に幽閉され、93歳で亡くなっている。すごい長生き!
(5へ続く)
« 甲州街道歩き(第13回) 青柳駅~金沢宿~上諏訪宿~下諏訪宿3 | トップページ | 甲州街道歩き(第13回) 青柳駅~金沢宿~上諏訪宿~下諏訪宿5 »
「街道歩き」カテゴリの記事
- 鎌倉街道歩き 鶴岡八幡宮~藤沢藤が岡5(2025.06.19)
- 鎌倉街道歩き 鶴岡八幡宮~藤沢藤が岡4(2025.06.18)
- 鎌倉街道歩き 鶴岡八幡宮~藤沢藤が岡3(2025.06.17)
- 鎌倉街道歩き 鶴岡八幡宮~藤沢藤が岡2(2025.06.16)
- 鎌倉街道歩き 鶴岡八幡宮~藤沢藤が岡1(2025.06.15)
« 甲州街道歩き(第13回) 青柳駅~金沢宿~上諏訪宿~下諏訪宿3 | トップページ | 甲州街道歩き(第13回) 青柳駅~金沢宿~上諏訪宿~下諏訪宿5 »


コメント