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2022/06/26

中山道六十九次歩き(第23回) 男女倉口~下諏訪宿1

前週に歩く予定だった和田峠だったが、雨のため延期。
1週間後天気は大丈夫そうということで、いよいよ難所の和田峠越えを決行することにした。
道迷いはなさそうだけれど、電波も途中こなさそうだし、下りはかなりの急坂ということで、今回は助っ人1名を加え3名での歩きである。

いつものあずさ1号に乗り、上諏訪駅到着9時13分。
22分発の各駅(飯田線経由で本来は豊橋行きだったが、落石で一部不通になっていたため、中部天竜行きとなっていた)に乗り、下諏訪駅到着27分。

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今まで気づいていなかったが、下諏訪駅に原田泰治の絵(万治の石仏の絵)の説明板があったんですね。原田泰治美術館に行ったのはずいぶん前のことだ。

改札を出てタクシー乗り場に行くと運良く一台いたので乗り込む。
上田からバスを乗りつけば男女倉口まで行くことができるのだが、長久保から先のバスが火、金しか運行していないため、やむなく下諏訪からタクシーに乗った次第(行ったのは土曜日)。Googleマップで調べると車で23分ほどとのことだったが、本当にその通りに男女倉口の和田峠登山口に到着した。

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トレッキングポールを組み立て、10時10分前出発、登り始める。
熊出没注意の看板がある。

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すぐに休み茶屋が見えてきた。トイレは使用禁止の張り紙がしてある。

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横には三十三体観音が。
かつて、山の中腹にあった熊野権現社の前に並んでいた石像だったが、旧道の退廃とともに荒れ果て、ここに安置されたもの。内訳は、千手観音13体、如意輪観音4体、馬頭観音10体、不明2体とのこと。千手観音が目立つ。

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すぐ近くを和田川が流れているのだが、かなりの水流でゴーゴーといっている。

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道は草が刈られて歩きやすくなっていて、なんかわりと刈ったばかりの草のにおいがするねという話をしていたら、ボランティアの方たちだろうか、草刈りをまさに今している方々(6名)がいた。

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途中が切れてしまった木。枯れないのかな?

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大小いくつかの木の橋を渡って進むと国道に出た。

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そこで見えてきたのが国史跡の接待茶屋(永代人馬施行所)跡。
江戸呉服町の豪商加勢屋与兵衛が、金千両を幕府に献金し、その利子百両を二分して、碓氷峠とこの和田峠に50両づつ下付して、文政11年(1828)に設置された施行所の一つ。11月から3月まで峠越えの旅人に粥と焚火を、牛馬には年中小桶一杯の煮麦を提供したという。
中にかまどと焚き火場があった。
ここで少々休憩。

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道路をはさんで向かい側に接待の湧水。汲みにくる人も多いのだろう。

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すぐ先にあるのが殉職警察官近藤谷一郎巡査之碑。
明治22年、窃盗犯人を下諏訪へ護送する途中に逃走した犯人を捕えようとして格闘中、犯人の投げつけた石を顔面に受けて倒れ、巡査の剣で腹部を切られて殉職した。
犯人は傷を負って接待茶屋に逃げ込んできたが、茶屋の主人が護送中の犯人であることに気付き、通りかかった住民取り押さえたという。

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国道を進みカーブした先で、道はまた山道へ。

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このあたり、シダが多い。オシダかな?苔も芸術的だ。

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近藤谷一郎巡査殉職地の碑。
この前の和田川で発見されたという。

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またまたいくつか木橋を渡るが、苔が生えているのもあり、雨だとすべりそうだ。

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避難小屋。
トイレもすごいことになっているが、中も座るところが崩れていたりで、もう避難小屋としても使えなさそうだ。

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その先は石畳の道だが、ちょっと歩きづらい。箱根を思い出す。

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これまた苔がすごい橋。
抜け落ちて補修してある橋もある。

(2へ続く)

マップはこちらを使っています。

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