デズモンド・バグリィ『高い砦』
本日の本
book-8 『高い砦』 デズモンド・バグリィ著 ハヤカワ文庫
STORY:アンデスで飛行機が乗っ取られ不時着。生き残った者たちは麓を目指して山を下りるが、武装ゲリラが襲ってくる。武器もない中、知恵で乗り切っていく者たちだったが。
☆☆☆冒険小説。
いろいろなミステリーベストにあがってくる小説だったので気にはなっていたのだが、冒険小説は本では読まなかったので、これまでスルーしてきた。
が、五十音読書を進める中、「た」は「高い窓」かこれしか思いつかず、とうとう読んでみるかとなった次第。
いや、これが面白かった!
確かに1960年代に書かれた小説なのでちょっと古い感じはあるのだけど、そう気にはならない。
飛行機が山奥に不時着、大破し、数名が亡くなる中、生存したものたちのサバイバル物語になるわけなのだけど、前進すれば武装ゲリラが待ち受け、後ろは険しい山に阻まれる。
絶体絶命の生存者たちだが、これからがすごい、強い。
投石機や石弓など、お手製の武器を作り、突破していくのだ。そして、山越えをするチームも何の装備もない中、気力で突破していく。
それぞれがそれぞれの役割を果たす姿がかっこいい!
これ、絶対映画にしたら面白いと思うのだけど、いまだ映画化はされていないんですね。残念。
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