【浮世絵動物園展】
art-17【浮世絵動物園展】 太田記念美術館
港区郷土歴史館に行った後昼食をとり、向かったのは原宿。
久しぶりの太田記念美術館である。
何度か開催されている浮世絵動物園が今年も。
動物の絵は好き。
ということで鑑賞。
まずは鈴木春信「猫に蝶」からスタート。何度となく見ている作品だけれど、きめ出しの手法で立体的なのがおもしろい。
これまたよく見る広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」。ご主人の仕事が終わるのを待つ猫の後ろ姿、ちょっと哀愁漂う。
ということで、はじめのコーナーはペットとしての動物。
猫、犬ですね。
普段あまり注目していないけれど、国芳のみならず、広重や北斎の作品にも描かれてるんですね。
お次は馬牛。
人の役に立ってきた馬牛。
なんといってもこれは広重の「名所江戸百景 四ッ谷内藤新宿」。構図がおもしろいし、馬糞まで描かれているとは・・・
河鍋暁斎「東海道 高縄牛ごや」。大名行列を描いた作品だけれど、牛が確かに気になる!
国芳「木菟に春駒」。疫病退散かな。
森光親「厄病除鬼面蟹写真」も同様。
なまずは地震が怖いという絵かな。
ファッションとしての動物も。
着物の柄が蟹だったり、コウモリだったり・・・
蛇はちょい気持ちが悪い気も・・・
かんざしにもついていたりするんですね。
見世物。
やはり虎は猫っぽいし、象もちょっとちょっと違うんですね。
まあ見たことがなくて描くと仕方ないのでしょう。
動物の擬人化はおもしろい。
国芳「蝦蟇手本ひやうきんぐら」。これカエル?ちょっとシュールなんだが・・・
歌川芳藤「廓通色々青楼全盛」。さぎとカラスがけんかをしていて、まわりにつばめやらカワセミやら・・・顔だけが鳥という。なかなかユーモラスだ。
歌川芳藤「兎の相撲」。この当時うさぎを買うのがはやったというのだが、いやいくらなんでもこんな柄のウサギはいないでしょうというのがいるのだ。
伝説としての動物。
港区郷土歴史館の展示でも見たけれど、化け猫といえばの、楊洲周延「佐賀の怪猫」。皆さん怪談好きだよね~
おなじみの坂田の金太郎も何枚かあり。
もっとも奇妙な動物といえば、虎小石。
歌川芳員「東海道五十三次内 大磯 をだハらへ四り」に描かれている、なんとも珍妙な生き物。きもかわいいというか・・・太田記念美術館のマスコット?としてグッズやLINEスタンプなんかも売っている。
動物画はどれも楽しめますね。
是非どうぞ。
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