« 新宿:つばめグリル  | トップページ | 上野:かつ楽 上野店 »

2022/08/04

【ボストン美術館展 芸術×力展】

art-14【ボストン美術館展 芸術×力展】 東京都美術館

2208041

東京都美術館で開催中の【ボストン美術館展】に行って参りました。
2000年に開催が予定されていたものの、コロナで美術品が来日できず、ようやく開催の運びとなった展覧会。

ボストン美術館の展覧会は今までに何度も見ているが、今回は「力」というテーマでの展示で切り口が変わっている。
権力者たちは力を示し、維持するために芸術を作らせ、また力を持つ人はパトロンとして芸術家を支援した・・・
ということらしい。

1 姿を見せる、力を示す
会場に入るとまずはロベール・ルフェーヴルと工房「戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像」がお出迎え。よく見る絵だが、服がホント豪華。
隣がヴァン・ダイク「メアリー王女、チャールズ1世の娘」。ドレスの質感がすごい!6歳の王女を描いているが大人びてるな~昔は国同士の政略結婚のためのお見合い写真的な意味合いがあったので、大人びて描かれているのかも?
「地球儀型の杯」。これどう使うのでしょう??
「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」。平治の乱を描いた絵巻。火を放つシーンがなかなかの迫力。

2聖なる世界
クラーナハ「十字架にかけられた二人の盗人のいるキリスト哀悼」。さすがマリアも独特なプロポーションじゃないですね。
エル・グレコ「祈る聖ドミニクス」。ドラマチック。ちょっと顔色悪いかな。
祥啓「山水図」。中国の画家かと思ったが、鎌倉建長寺の画僧だそう。非常に中国的。
「大日如来坐像」。穏やかな表情。

3宮廷のくらし
ジェローム「灰色の枢機卿」。リシュリュー枢機卿の腹心の修道士にへいこらする貴族たち。そんな権力者だったのだろうか・・・
サージェント「1902年8月のエドワード7世の戴冠式にて国家の剣を持つ、第6代ロンドンデリー侯爵チャールズ・スチュワートと従者を務めるW・C・ボーモント」。えらく題名が長いが(笑)、なんと服装が立派なことでしょう。
「マージョリー・メリウェザー・ポストのブローチ」。こんな大きなエメラルド見たのはじめてだ。
「モンスーンを楽しむマハーラージャ、サングラーム・シング」。うまへた絵という感じだが、おもしろい。

4貢ぐ、与える
伝 狩野永徳「韃靼人朝貢図屏風」。これ、永徳(もしくは周辺の絵師)の作品なんですね。きらびやかだ。
デューラー「マクシミリアン1世の凱旋車」。緻密!作成に相当時間がかかり、作っている途中でマクシミリアン1世は亡くなってしまったらしい。

5たしなむ、はぐくむ
カナレット「サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、サン・マルコ沖から望む」。カナレットの作品はいいですね。グランドツアーで訪れた人たちがこぞって買い求めたというのもわかる。
カヴェッリ「ギター(キタラ・バッテンテ)」。なんと豪華なギター!鼈甲や真珠などが用いられている。
伝 范寛「雪山楼閣図」。うねった山がダイナミック。よくよく見ると人物は小さく細かく描かれているが。
「吉備大臣入唐絵巻」。前回見たのもボストン美術館展だったが、いやほんとおもしろい。じわる。吉備真備、ずるしすぎ(笑)。
増山雪斎「孔雀図」。雪斎は伊勢長島藩を治めた大名だが、趣味の範囲を越えてますね。鮮やか、そして構図がよい。

開催されて本当によかったです。
是非どうぞ。

 

« 新宿:つばめグリル  | トップページ | 上野:かつ楽 上野店 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新宿:つばめグリル  | トップページ | 上野:かつ楽 上野店 »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon