「瞳の奥の秘密」
本日の映画
movie-7 「瞳の奥の秘密」 EL SECRETO DE SUS OJOS 2009年アルゼンチン スペイン
DIR:フアン・ホセ・カンパネラ
CAST:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ
STORY:刑事裁判所を定年退職したベンハミンは25年前の殺人事件を小説にしようと、かつての上司である検事イレーネの元を訪れる。25年前、被害者の夫が日々犯人の発見に執念を燃やす姿を見たベンハミンは、いったん終了となっていた捜査を再開するが・・・
☆☆☆アカデミー外国語映画賞受賞作。
公開された時から見たかった映画をようやく見ることができた。
アルゼンチン映画は数本しか見たことがないが、その中で一番おもしろい映画だった。
アカデミー賞会員が好む映画なのかな~というのはちょっと疑問だったけれど・・・
基本はミステリー。
現在と25年前を行き来しながら、25年前の残忍な殺人事件の真相に至るまでの道筋と、その後が描かれる。
ベンハミンの部下パブロはアル中で、捜査の邪魔になったり、パブロのせいでベンハミンが窮地に陥ったり・・・しかし、パブロの見事な推理で、犯人逮捕のきっかけをつかむ。上司イレーネの挑発により、犯人は思わず自白。これで解決と思いきや・・・
犯人は釈放されてしまうのだ。
当時、アルゼンチンは政情不安で、政治腐敗が進んでおり、理不尽な結果に、でもベンハミンにはなすすべはない。
その後の事件により、この件から手をひかざるをなかったベンハミンが25年後に知った真実は・・・
これは驚きだったが、考えてみるとヒントはあったんですね。登場人物の発言の中に。
そして浮かび上がってくるのは、この映画が愛の映画だということ。
妻を殺された夫の愛の物語、そして、ベンハミンの愛の物語と。
決してすっきりする結末ではないのだけれど、一方の愛の物語はもしかして・・・という余韻を残す。
早く見ればよかったな~
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