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2022/08/11

【キース・ヴァン・ドンゲン展】

art-18【キース・ヴァン・ドンゲン展】 パナソニック汐留美術館

2208111

【キース・ヴァン・ドンゲン展】に行って参りました。
キース・ヴァン・ドンゲンの絵、たまに見ることはあるのだけれど、まとまってみたことはないですね。なんでも日本での回顧展は44年ぶりとのこと。
そもそもこの展覧会はスルーしようかと思っていたのだけど、【スイス プチ・パレ展】で1枚見て、たくさん見てみようかなという気になり行くことに。

第1章 新印象派からフォーヴィスムへ
キース・ヴァン・ドンゲンはオランダ生まれだが、パリに移住、挿絵画家として名を知られるようになる。
数枚展示があったが、ロートレック風だ。
その後、新印象派からフォービズムへ。なかなかに色彩は強烈で、インパクトのある絵が並ぶ。
「私の子供とその母」。のちに離婚することになる妻と娘を描いた絵だが、あたたかみがある。
官能的な女性の絵などもあるが、おもしろいのは「パリジェンヌ または 美の小径」。なぜ二人の女性は同じポーズでこちらを見ているのか・・・

第2章 フォーヴィスムの余波
やがてヴァン・ドンゲンがパリで成功、社交の場で多くの女性の絵を描くようになる。
女性は皆細長くデフォルメされて描かれているのだけれど、非常にエレガントな作品もあり(ポスターにもなっている「楽しみ」など)、不思議な絵もあり(「羽飾り帽の婦人」は「パリジェンヌ・・・」と同じテイスト)・・・
エジプトやスペインを旅しての絵はエキゾチックだ。

第3章 レザネフォル
第一世界大戦後の狂騒の時代、ヴァン・ドンゲンの名声は頂点に。
相変わらず、女性を多く描いているけれど、優雅な感じ。
ドレスの色が目を引く「ドゥルイイー指揮官夫人の肖像」がいいなあ。
しかし、意外とよいのが挿絵と風景画。
ヴァン・ドンゲンといえば女性像というイメージだけれど、パリ、カンヌ、ドーヴィルなど明るい色彩で華やかだ。
お花の絵はちょっとルドンの「グラン・ブーケ」を連想したり。

キース・ヴァン・ドンゲン作品がまとまって見られる貴重な機会。
是非どうぞ。

 

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