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2022/08/02

【ルートヴィヒ美術館展】

art-13【ルートヴィヒ美術館展】 国立新美術館

2208021

ルートヴィヒ美術館展に行って参りました。

ルートヴィヒ美術館はケルン市の美術館。
ルートヴィヒ夫妻が寄贈したロシアアヴァンギャルド、ポップアート、ピカソ作品や、ケルンのハウプリヒ弁護士が寄贈したドイツ表現主義の作品等のコレクションが基になっている。

序章 ルートヴィヒ美術館とその支援者たち
寄贈した二人の肖像画からスタート。
ルートヴィヒの肖像は、なんとウォーホルの作品。

1 ドイツ・モダニズム—新たな芸術表現を求めて
ドイツ・モダニズム、まとまって見る機会はそれほどないが、意外と好き。
ココシュカ「ペーター・バウムの肖像」。ちょっとゆがんだ感じ。
グロス「エドゥアルト・プリーチュ博士の肖像」もゆがみというかちょっと悪意のある描き方というか。
ペヒシュタイン「緑の家」。カラフル。
マルク「青いカップと赤いボウルのある静物」。こういう静物画好き。
ヤウレンスキー「扇を持つお伽噺の王女」。強烈な色。ルオーのよう。
マルク「牛」。青騎士のマルク、牛よく書いてますね。この色合い好きだなあ。
カンディンスキー「白いストローク」。あまりエッジがきいてないなあ。
パウル・クレー「陶酔の道化師」。遠くから見たら一瞬魚に見えたり?
彫刻で是非見たいと思っていたのが、バルハラの「うずくまる老女」。しわの表現がリアル。意外と小さな作品だったけれど。
写真の展示もたくさあったが、気になった作品は、
アウグスト・ザンダー「菓子職人」。写真家さんの名前で勝手に作っているお菓子はサーター・アンダギーではないか(と同居人)。

2 ロシア・アヴァンギャルド—芸術における革命的革新
ロシア・アヴァンギャルドもそんなに見る機会はないかもしれない。
ラリオーノフ「レイヨニスムによるソーセージと鯖」。うーん、ソーセージはレンコン、鯖はさんまにしか見えない・・・
ゴンチャローワ「オレンジ売り」。上の方はオレンジだけど、下に描かれているのはなんだろう?でもこれスペインっぽい色合いで意外と好きかも。
マレーヴィチ「スプレムス 38番」。この番号はなんだかわからないけれど、曲線のないカンディンスキーとでも言うべきか。
ロトチェンコの立体作品、おもしろい。こういうの好き。
同じくロトチェンコ「水への跳躍」。水たまりを跳ぼうとしている女性の写真なのだけど、これ絶対一番深い水たまりの部分に落ちると思う・・・
他のロトチェンコの写真を見ていて思ったのだけど、この人、斜めにとるのが好きなのかしら?

3 ピカソとその周辺—色と形の解放
このパートは一番好きな作品がそろっていた。
この美術館、ピカソのコレクションとしては、世界で3番目に多いのだそう。
モディリアーニ「アルジェリアの女」。少し瞳が見えている。顔と首はやはり長いけれど。
シャガール「妹の肖像」。初期の頃の作品かな。フツーでシャガールとはわからない。
ヴラマンク「花と果実のある静物」。若干キュビズム的。
キュビズムといえばブラックだが、「水差し、レモン、果実鉢」はかなりおとなしめ。
さて、ピカソが何点か。
「マンドリン、果物鉢、大理石の腕」は新古典とのことだったが、少しだけキュビズムの名残がある。
「アーティチョークを持つ女」は今回のピカソで一番インパクトあり。アーティチョークは武器のように見え、左手の爪はとがっている・・・ナチスに占領されたパリに住んでいた頃の作品ということで、抵抗の意味があるのかな。
「アトリエにて」。よく描かれるモチーフ。

4 シュルレアリスムから抽象へ―大戦後のヨーロッパとアメリカ
エルンスト「喜劇の誕生」。おとなしめな作品。
ポロック「黒と白 No.15」。めずらしく黒一色の作品。テイストは同じだけど。
ウールマン「鳥」。こういう立体作品好き。
ジャン・デュビュッフェ「大草原の伝説」。人の顔なのか・・・ちょっと不気味だ。
クラーフェク「兵士の花嫁たち」。工業用ミシン=兵士の靴を作る=兵士の花嫁ということなんですね。

5 ポップ・アートと日常のリアリティ
ポップ・アートは好きな分野。
ジョーンズ「0-9」。数字を使った作品が多い人だが、なんか意味があるのだろうかといつも見てしまう。
リキテンスタイン「タッカ、タッカ」。アメコミみたい。
ウォーホル「ホワイト・ブリロボックス」。ウォーホルといえばキャンベルのスープのイメージだけど、これは洗剤?
ラウシェンバーグ「アマガエル」。しばし眺めたが、どこがアマガエルがわからず・・・

6 前衛芸術の諸相―1960年代を中心に
このあたりになると、ワタクシには理解が難しい作品が増えてくるのだが、それでも気に入った作品はあるもの。
ルーチョ・フォンタナ「空間概念、期待」。キャンバスを切り込みをいれるおなじみの作品だけど、いつも題名がわからない・・・
ルイス「夜明けの柱」。夜明けというのがわからないが、デザイン的には好き。
ギュンター・ユッカー「大きな螺旋Ⅰ(黒)と大きな螺旋Ⅱ(白)」。釘を打ち付けた作品なんだけど、動くアートというか、向きで見え方が変わるのがおもしろい。

7 拡張する美術―1970年代から今日まで
映像作品なども。

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いよいよ理解が難しくなってくるのだが、唯一撮影が可能だったカーチャ・ノヴィッツゴア「近似(ハシビロコウ)」。ハシビロコウが大好きなのもあるが、とっても気に入り、クリアファイルもお買い上げ!

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20世紀の美術が堪能できます。
是非どうぞ。

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