藤原伊織『テロリストのパラソル』
本日の本
book-11 『テロリストのパラソル』 藤原伊織著 文春文庫
STORY:過去を隠しひっそりと暮らすアル中バーテンダーの島村。新宿中央公園の爆弾テロに居合わせ、事件に巻き込まれた島村は犯人捜しをはじめるが・・・
☆☆☆直木賞、江戸川乱歩賞W受賞作。
ずっと読もうと思っていてなぜか読みそびれ、今回、五十音順読書ミステリー編をやっていて、「て」の番になったので読んでみた。
なんと言っても語り口のうまさ。
早く先を読みたくなるのだ。
そして、登場人物が印象深い。
主人公は過去を捨て隠れて暮らすアル中バーテンダー。ワタクシ、アル中の探偵ってあんまり得意ではないのだけど、不器用なキャラ悪くはない。それより、印象的なので、主人公を助けることになる、インテリヤクザ。義理堅く、筋の通らないことが大嫌いな男で、カッコいい。
犯人はなんとねーという人物でびっくりしたけれど、ちょっと動機がよくわからない部分もあり・・・
あと、ちょっと偶然が重なりすぎてない?という疑問もあったり・・・
いやそれでも十分おもしろかった。
主人公の作るホットドッグがおいしそうで食べたくなったのでした。
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