フレッド・ヴァルガス『ネプチューンの影』
本日の本
book-1 『ネプチューンの影』 フレッド・ヴァルガス著 創元推理文庫
STORY:ネプチューンのトリダン(三叉槍)で刺された傷のある死体が発見される。警察署長アダムスベルグは30年前、自身の弟が犯人と疑われた事件と同じ事件だった・・・
☆☆☆警察署長アダムスベルグシリーズ。
読むのははじめて。
正直、200ページちょっとのところまで、なかなか読み進められず・・・
主人公、アダムスベルグもつかみどころのない人で、なんだかなじめない・・・
ところが出張先のカナダでの事件が起き、いったんパリに戻ったアダムスベルグが再びカナダに渡ったところから一気にお話が動きはじめ、おもしろくなってくる。
とはいえ、主人公のキャラがよくわからず(実は過去の事件が影響していることがわかってくるものの)・・・
正直なかなか好きになれずにいたのだけど、部下たちがいい人たちばかりで。主人公を嫌っていたはずの女性刑事ルタンクールの活躍、そして、忠実な部下ダングラールの上司への信頼がいいなあと。
そして、なんといっても、どうやら以前の事件で知り合ったらしい老婦人とその友人が素敵。友人の老婦人はなんとハッカー!!
スカッとする活躍をみせてくれる。
今後もこのキャラ登場に期待!
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