【アルフォンス・ミュシャ展】
art-9 【アルフォンス・ミュシャ展】 八王子市夢美術館
八王子市夢美術館で開催中のミュシャ展に行って参りました。
ミュシャ展は時々やっているけれど、国立新美術館のミュシャ展以来かな・・・と思ったらその後、Bunkamuraザ・ミュージアムでも、みんなのミュシャ展(ミュシャとその影響を受けたアーティストの作品を紹介)というのも見ていました・・・
今回の展覧会は、全作品、撮影可。
第1章 パリ時代の魅力的なポスター
ミュシャというとまず思い出されるのは、ジスモンダ。
今回、アメリカンツアー版とシアター・ルネサンス版があったのだけど、微妙に違うんですね。
ミュシャはこのポスターをきっかけに売れっ子になり、様々なデザインの依頼が殺到する。
商品を紹介するポスターやパッケージなどがいいんですね。
たばこ、ビスケット、チョコレート、ビール、ワイン・・・
これはデザインに惹かれて買っちゃうよね。
第2章 くらしを彩る装飾パネル
室内に飾るための作品をリトグラフで制作、誰でも気軽に買える装飾パネルによりミュシャの人気はさらに高まっていく。
いろいろなテーマで・・・四季とか、花、時間、星など2~4枚セットで作られている。
曲線を多用、細かい装飾で優美な感じ。なんとなくウィリアム・モリスにも通じるような・・・
お花のシリーズも華やかでいいんだけど、星のシリーズの神秘的な感じもよい。四季のシリーズは季節のうつろいがよく表現されている。
今回ちょっと注目したのが女性がつけている髪飾り。キラキラしている。
絵はがきのシリーズは、売れたでしょうねぇ。欲しい!
第3章 装飾資料集、装飾人物集
デザインを学ぶ学生などのバイブル的存在だったという装飾資料集。
言ってみれば、北斎漫画などの手本本みたいなものだろうか。こういうの見るの好きなので、楽しい。
ミュシャが自身が通っていたパリの美術学校に講師として迎えられた際に、教本として作ったのだそうだ。
第4章 挿絵の魅力
ミュシャはパリ留学中、援助が打ち切られ、生活費を稼ぐために挿絵を描いた。
挿絵もいいのだけど、雑誌の表紙がいいですね。その後のポスターや装飾パネルにつながる感じ。
舞台衣装なども手がけたようだが、「イザナミとサクマ」ってどんな舞台???サクマがわからない笑
第5章 くらしの中で愛されるミュシャ
このカレンダー欲しい!これなら毎年使えるし。
そして、メニューもおしゃれ!こんなメニューだったら絶対持ち帰る!
お菓子のラベル、紅茶缶、モエ・エ・シャンドンのパッケージ缶、これもジャケ買いしちゃいそう。
そうそう、ミュシャは文字もおしゃれなんですよね。
第6章 ミュシャとアメリカ
ミュシャは祖国チェコで制作しようとしてたスラヴ叙事詩の資金の調達にアメリカに何度も渡っている。
雑誌の表紙もてがけているのだが(ハースト・インターナショナル)、それまでの装飾性が薄まり、スラヴ叙事詩につながるような画風になっている。
第7章 わが祖国チェコ
チェコに戻ったミュシャは、切手、紙幣、国章などのデザインをほとんど無償で引き受けている。
ポスターも、それまでの画風と少々異なり、色はくっきり、人物の表情も強い意志が感じられる。
スラヴ叙情詩はパネル展示だったが、やはりミュシャはこうした作品を描きたかったのだろうなあと。
はじめて見た作品も多く、楽しめた展覧会でした。
是非どうぞ。
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